4. 「中央値」から「1000万円」へステップアップするには?
中央値の状況を見ると、「1000万円」というラインは容易に到達できるものではないと感じる方も少なくないでしょう。
ただし、日々の積み重ねによって着実に近づくことは可能です。
まず取り入れたいのが、収入からあらかじめ貯蓄分を確保する「先取り貯蓄」です。
毎月一定額を自動で積み立てる仕組みを整えることで、無理なく続けやすくなります。
さらに、資産形成の手段としては税制優遇制度の新NISAの活用も一つの選択肢となります。
長期的な運用を前提とすることで、時間を味方にしながら資産を積み上げていくことが期待できるでしょう。
なお、資産運用は利益が期待できるだけでなく、価格変動リスクなどが伴うことをよく理解しておくことが大切です。
また、固定費の見直しも欠かせません。
通信費や保険料などを定期的に確認し、不要な支出を減らすことで、その分を貯蓄や投資に回す余裕が生まれます。
こうした取り組みを組み合わせ、自分に合った形で資産形成を進めていくことが重要といえるでしょう。
5. 「平均」に惑わされず「現実」と向き合うことが第一歩
本記事では、年代別と年収別それぞれの貯蓄状況を紹介しました。
平均値だけを見ると多くの世帯が資産を増やしているように見えますが、中央値と比較することで、実際には大きな差があることがわかります。
さらに、貯蓄額は年齢による積み重ねだけでなく、収入の違いにも大きく左右されており、「1000万円」は誰もが到達している水準ではない現実も見えてきます。
こうした点を踏まえると、平均値にとらわれるのではなく、自分の現在地を把握したうえで行動することが重要といえます。
参考資料
安達 さやか
著者
株式会社モニクルリサーチ メディア編集本部
LIMO編集部記者/一種外務員資格(証券外務員一種)/元証券会社社員
1985年生まれ。福岡県出身。筑紫女学園短期大学英文科(現・筑紫女学園大学)を卒業後、2005年に日興コーディアル証券株式会社(現・SMBC日興証券株式会社)に入社。一種外務員資格(証券外務員一種)保有。ファイナンシャルアドバイザーとして、主に富裕層の個人顧客や法人に向けて、株式や債券、投資信託、保険商品などライフプランに寄り添った資産運用を提案する業務に従事した。
現在は、株式会社モニクルリサーチのメディア編集本部・LIMO編集部に所属。「くらしとお金の経済メディア~LIMO(リーモ)~」では、人事院、内閣府(金融庁、消費者庁、こども家庭庁)、デジタル庁、総務省、法務省、財務省(国税庁)、文部科学省、厚生労働省、農林水産省(林野庁)、経済産業省(中小企業庁)、国土交通省、環境省といった官公庁の公開情報など、信頼性の高い情報をもとに厚生労働省管轄の公的年金(厚生年金保険と国民年金)、年金制度の仕組み、社会保障、退職金、資産運用や貯蓄、NISA、iDeCoなどをテーマに企画・編集・執筆を行う。(2024年8月22日更新)
監修者
LIMO編集部銀行出身者チームは株式会社モニクルリサーチが運営する『くらしとお金の経済メディア ~LIMO(リーモ)~』において、メガバンクや地方銀行などの大手金融機関にて、資産運用相談や融資業務の経験を積んだ「元銀行員」の編集者が中心となり構成されている、金融専門のライティングチームです。2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)、一種外務員資格(証券外務員一種)などの資格保有者も多数在籍しています。
LIMO編集部銀行出身者チームには株式会社三菱UFJ銀行と三井住友信託銀行株式会社出身の和田直子、株式会社三菱UFJ銀行出身の中本智恵、株式会社第四銀行(現:株式会社第四北越銀行)出身の石津大希など、資産運用アドバイザーとしての実務経験を有する編集者が在籍しており、各編集者がファイナンシャル・プランナー(FP)として、シニア層から富裕層まで幅広い層の相談に対応してきた点が強みです。
金融機関での勤務経験年数はチーム合計で20年超。表彰歴を持つ編集者も多数在籍しています。国税庁や金融庁など官公庁の公開情報をもとに、豊富な経験と知識を有するプロフェッショナル集団が、読者に正確で実践的な情報をお届けします。
【主な取り扱いテーマ】厚生労働省管轄の厚生年金保険と国民年金(老齢年金・障害年金・遺族年金)、年金制度の仕組み、社会保障、貯蓄、資産運用、NISA、iDeCo、住宅ローン、カードローン、為替相場、株式投資などを中心に記事の企画・執筆・編集・監修を行っています。(最新更新日:2026年1月9日)