4. 自治体によって「住民税が非課税となる年収目安」は異なるため注意
住民税が非課税となる基準は全国共通ではなく、各自治体がそれぞれ定めています。
地域ごとに生活費の水準が異なることを踏まえ、「級地区分」と呼ばれる区分に基づいて基準が設定されています。
一般的に、生活費が高い地域に該当する1級地では基準が高く設定され、3級地ではそれよりも低い水準となる傾向があります。
収入ベースの目安としては、給与収入のみ・単身世帯の場合で1級地は100万円が一つの参考となり、3級地ではそれを下回る水準が目安とされています。
このように、住民税の非課税基準は地域ごとの事情を踏まえて設定されているため、一律の年収ラインで判断できるものではありません。
自身の条件に当てはまるかどうかを確認する際は、居住している自治体の基準を個別にチェックすることが重要です。
5. 住民税非課税の基準は「年収の目安」だけでは判断できない
本記事では、住民税が非課税となる目安について、給与と年金それぞれの収入ごとに紹介しました。
住民税が非課税となるかどうかは、「年収いくら以下」という単純な基準で決まるものではありません。
実際には、年収から控除を差し引いた「所得」をもとに判定されるほか、年齢や世帯構成、収入の種類(給与か年金か)、さらには自治体ごとの基準によっても結果が変わります。
また、同じ収入であっても地域によって非課税となるラインが異なる点にも注意が必要です。
こうした仕組みを踏まえると、目安にとらわれすぎず、自身の状況に照らして判断することが重要といえるでしょう。
正確な基準を知るためには、お住まいの自治体の公式情報を確認しておくことが大切です。
※LIMOでは、個別の相談・お問い合わせにはお答えできません。
※金額等は執筆時点の情報に基づいています。
参考資料
安達 さやか
著者
株式会社モニクルリサーチ メディア編集本部
LIMO編集部記者/一種外務員資格(証券外務員一種)/元証券会社社員
1985年生まれ。福岡県出身。筑紫女学園短期大学英文科(現・筑紫女学園大学)を卒業後、2005年に日興コーディアル証券株式会社(現・SMBC日興証券株式会社)に入社。一種外務員資格(証券外務員一種)保有。ファイナンシャルアドバイザーとして、主に富裕層の個人顧客や法人に向けて、株式や債券、投資信託、保険商品などライフプランに寄り添った資産運用を提案する業務に従事。
現在は、株式会社モニクルリサーチのメディア編集本部・LIMO編集部に所属。くらしとお金の経済メディア「LIMO(リーモ)」では、人事院、内閣府(金融庁、消費者庁、こども家庭庁)、デジタル庁、総務省、法務省、財務省(国税庁)、文部科学省、厚生労働省、農林水産省(林野庁)、経済産業省(中小企業庁)、国土交通省、環境省といった官公庁の公開情報など、信頼性の高い情報をもとに厚生労働省管轄の公的年金(厚生年金保険と国民年金)、年金制度の仕組み、社会保障、退職金、資産運用や貯蓄、NISA、iDeCoなどをテーマに企画・編集・執筆を行う。また、専門家と実務家が発信する金融経済ニュースサイト「LIMO&ファイナンス」でも執筆を行う。(2026年7月11日更新)
監修者
マネー編集部社会保障班は株式会社モニクルリサーチが運営する『くらしとお金の経済メディア ~LIMO(リーモ)~』において、厚生労働省や官公庁の公開情報等をもとに社会保障制度や社会福祉、公的扶助、保険医療などをテーマに関する記事を執筆・編集・公開している。
マネー編集部社会保障班は、地方自治体職員出身の太田彩子、日本生命保険相互会社出身の村岸理美、株式会社三菱UFJ銀行と三井住友信託銀行株式会社出身の和田直子など、豊富な経験と知識を有した編集者で構成されている。表彰歴多数の編集者も複数在籍。「国民健康保険」「後期高齢者医療制度」「福祉医療」等の業務や、国民健康保険料の賦課、保険料徴収、高額療養費制度などの給付、国民年金や国民健康保険への資格切り替え、補助金申請等の業務を担った実務経験者も在籍している。
CFP®、1級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP1級)、2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)、一種外務員資格(証券外務員一種)などの資格保有者も多数在籍。(最新更新日:2025年8月26日)