では、その2%強の日本の富裕層の中でも、最も多くの資産を持っている人は誰なのでしょうか? 「Forbes JAPAN」が毎年発表している『日本長者番付2019』によると、1位はユニクロやGUを運営するファーストリテイリング創業者の柳井正氏(世界で41位)。総資産は約249億ドル(約2兆7670億円)となっています。

なお、2位はソフトバンクの孫正義氏(世界で43位)、3位はキーエンスの滝崎武光氏(世界で69位)となっています。

サラリーマンが「富裕層」入りを目指すには?

一般的な家庭出身で、かつ医師や士業以外で「富裕層」を目指すのであれば、できるだけ給与の高い企業に入るのが近道です。上場企業の有価証券報告書による平均年間給与のデータをもとに、日本で年収の高い企業について見ていきましょう。

圧倒的なトップを誇るのは、「キーエンス」です。世界40カ所200拠点で働く社員の平均年間給与は、2088万円。上述の『日本長者番付2019』でも3位にランクインした滝崎武光氏が率いる、大阪の企業です。FA(ファクトリー・オートメーション)センサーを始めとする高付加価値精密機械を販売しており、世界各国20万社以上と取引を行っています。

続く1600万円以上1700万円未満の企業には、不動産事業を手がける「ヒューリック」がランクイン。TBSホールディングスや日本テレビホールディングス、朝日放送グループホールディングスなどのマスコミ(放送局)系企業も1400万円から1700万円未満の間にランクインしており、高収入が見込める業種と言えるでしょう。

また、1300万円以上1600万円未満の企業には、三菱商事(1540万円)、伊藤忠商事(1460万円)、三井物産(1429万円)、丸紅(1322万円)、住友商事(1304万円)など、大手商社が数多くランクインしています。

1000万円以上1300万円未満には、三菱地所、三井不動産などの不動産企業、鹿島や大林組などの大手ゼネコン、第一三共や武田薬品工業などの製薬企業、その他ソニー、東京エレクトロン、LIXLグループなど有名企業が並びます。

その他の企業については、こちらの記事『【最新版】年収別でみる給料が高い上場企業一覧』をチェックしてみてください。

年収の高い企業は当然狭き門ですし、年収に比例して激務であるケースも少なくありませんが、「お金持ちになりたい」「日本で2%強の富裕層を目指したい」という方は、ぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。

【参考】

『野村総合研究所、日本の富裕層は127万世帯、純金融資産総額は299兆円と推計』㈱野村総合研究所

『日本長者番付2019』Forbes JAPAN

LIMO編集部