やわらかな春の日差しが心地よく、庭先の木々も鮮やかな新緑をまといつつある4月半ば。少し気が早いかもしれませんが、本格的な夏に向けたガーデニングの計画を練るには、とても良いタイミングです。

初夏から夏にかけての庭を、涼やかで洗練された空間に仕立てたいなら、今が植えどきの「春植え球根」を取り入れてみてはいかがでしょうか。

この記事で紹介する「初夏から先、美しい花が咲く春植え球根植物」
 
  • グラジオラス:凛とした垂直のラインと華やかな花が、空間をモダンに引き締める植物
  • ダリア:幾重にも重なる花びらが、一輪でもゴージャスで絵になる植物
  • サンダーソニア:鮮やかなオレンジのベル型フォルムが、庭に遊び心を添える植物

どれも個性的で、庭のフォーカルポイント(視線を集める場所)として活躍してくれます。それぞれの植物の特徴や育てる際のヒントを、参考価格の目安とともにご紹介します。

1. 植え付け適期は春!初夏から先の庭を美しく彩る《春植え球根植物》3選

春植え球根の多くは、気温が上がるこれからの季節にぐんぐんと成長し、初夏から秋にかけて見事な花を咲かせます。

ここでは、とくに造形美に優れ、庭に上質な雰囲気をもたらしてくれる3つの植物をピックアップしました。

1.1 凛とした垂直のラインを描く「グラジオラス」

グラジオラス1/7

グラジオラス

apugach/istockphoto.com

剣のような鋭い葉と、縦に連なって咲く華やかな花が特徴のグラジオラス。夏花壇の背景や切り花として重宝される春植え球根です。

草丈が高く真っ直ぐに成長するため、庭に立体感と心地よい抜け感をもたらし、空間をモダンに引き締めてくれます。日当たりと水はけの良い場所を好みます。

成長とともに倒れやすくなるため、支柱を立ててあげると安心です。なお、同じ場所で育て続けると生育が落ちることがあるため、地植えの場合は毎年植え場所を変えてあげると、病気を防いで美しく咲いてくれます。

※参考価格:100~200円前後(球根1球)

1.2 幾重にも重なった花びらがゴージャスな「ダリア」

ダリア2/7

ダリアの花。色はオレンジ

LianeM/istockphoto.com

一輪咲いているだけで、その場がパッと華やぐほどの存在感を放つダリア。初夏から秋にかけて長く楽しめるのが特徴で、花色や咲き方のバリエーションが非常に豊富です。

ポンポン咲きやカクタス咲きなど、品種によってまったく異なる表情を見せてくれるため、選ぶ楽しみも広がります。庭の主役としてはもちろん、切り花にして室内に飾っても絵になる美しさです。

日当たりと風通しの良さを好みますが、日本の高温多湿な夏はやや苦手です。梅雨明け頃に切り戻しをして風通しを確保することで、秋口に再び美しい花を楽しむことができます。冬の寒さには少し弱いため、お花が終わって葉が自然に枯れた後は、球根を優しく掘り上げるか、しっかり防寒対策をして冬越しさせてください。

※参考価格:400~2000円前後(球根1球)

1.3 切り花としても楽しめる、オレンジ色のベル型の花「サンダーソニア」

サンダーソニア3/7

サンダーソニア

y-studio/istockphoto.com

細くしなやかな茎に、ぷっくりとしたオレンジ色のベル型の花をいくつもぶら下げるサンダーソニアは、切り花としても楽しめる球根植物です。

「クリスマス・ベル」とも呼ばれるその愛らしい姿は、洗練された庭の景色に、ふっと心温まる遊び心とアクセントを加えてくれます。

鮮やかな花色は緑豊かな夏の庭によく映え、切り花として室内に飾ってもパッと空間を明るくしてくれますよ。水はけの良い土と日なたを好みますが、高温多湿にやや弱く、日本の真夏は蒸れに注意が必要です。

お花が咲き終わった後は、鉢植えなら明るい半日陰に移動させて涼しく過ごさせてあげると、球根がしっかりと育ってくれます。

ダリアと同じように冬の寒さには弱いため、秋に葉が枯れたら優しく球根を掘り上げ、春まで乾燥しすぎないように軽く包んで保管しましょう。

※参考価格:500~1000円前後(球根1球)

2. まとめにかえて

今回は、夏の庭を洗練された空間に導いてくれる、おすすめの春植え球根植物を3つご紹介しました。

グラジオラス、ダリア、サンダーソニアといった植物は、それぞれに高いデザイン性を持ち、庭の景色を一段と引き立ててくれます。春植え球根の多くは寒さにやや弱いため、寒冷地にお住まいの場合は、鉢植えにして冬場は室内に取り込むといった工夫をすると長く楽しむことができますよ。

今の時期からじっくりと土に触れ、夏に咲き誇る美しい姿を想像しながら、ガーデニングの時間を楽しんでみてくださいね。

3. 【ガーデニング豆知識】日なた、日陰、半日陰、明るい日陰とは?

日なた・日陰・半日陰・明るい日陰の違い4/7

日なた、日陰、半日陰、明るい日陰の違いとは?

出所:LIMO編集部作成

さいごに「日なた、日陰、半日陰、明るい日陰の違い」も整理しておきましょう。

  • 日なた:1日中よく日光が当たる場所。または、日陰になる時間が1日2~3時間程度。
  • 半日陰:半日程度(1日3~6時間程度)日が当たる場所。または、日なたの木の下など、木漏れ日がさす場所。
  • 明るい日陰:1日を通して直射日光はほとんど当たらないが、外壁や窓などの反射光で、ある程度の明るさがある場所。または、1日1~2時間程度日が当たる場所。
  • 日陰:1日を通して日光がほとんど当たらない場所。

「日陰で育つ」と言われている植物の多くは「半日陰」や「明るい日陰」を好みます。完全な「日陰」で生育できる植物もありますが、そのような場所では花つきや葉色が悪くなりがちです。

可能であれば、少しでも明るい場所や、1日1~2時間でも日光が当たる場所を選んで植え付けると、育てやすくなりますよ。

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LIMOガーデニング部