4. 在職老齢年金の基準緩和で「受給額が増える人」と「変わらない人」の違い
在職老齢年金の基準引き上げにより、影響は一律ではなく、収入の水準によって恩恵を受ける人とそうでない人が分かれる点が特徴です。
ここでは、基準緩和によってメリットがある人と、受給状況に変化が生じにくい人の違いについて整理していきます。
4.1 メリットを享受できる人
今回の基準見直しで恩恵を受けやすいのは、月給と年金の合計が従来の基準をやや上回っていた層です。
これまで一部が支給停止となっていたケースでも、新しい基準内に収まることで減額されずに受け取れる可能性があります。
たとえば、月給と年金の合計が51万円を超えていたものの65万円以内に収まる場合には、これまで減額されていた分が全額支給に変わることが考えられます。
再雇用や短時間勤務などで一定の収入を得ている人にとっては、働きながら年金を受け取りやすくなる点が大きな変化といえるでしょう。
4.2 影響があまりない人の特徴
一方で、もともと月給と年金の合計が基準額を下回っていた人については、今回の見直しによる影響は大きくありません。
従来から減額されずに受給できていたため、新しい基準に変わっても受け取れる年金額に変化は生じにくいといえます。
さらに、基準を大きく上回る収入がある場合も、見直し後であっても支給停止の対象となる点は変わらず、結果として受給額に大きな差が出にくいケースもあります。