2026年4月13日から19日は「科学技術週間」です。

「科学技術週間」は、科学技術について広く一般の方々が理解と関心を深め、日本の科学技術の振興を図ることを目的として昭和35年2月に制定されました。

毎年4月18日の「発明の日」を含む1週間(月曜日に始まり日曜日に終わる)は「科学技術週間」と定められています。

また、この期間にあわせて文部科学省が毎年発行する「一家に1枚」ポスターは、2005年の第1弾発行から20年以上の歴史を刻んできました。

そこで本記事では、記念すべき13枚目の「生きものすべては細胞から」(2017年度)のポスターについて、その内容を詳しくご紹介します。

なお、このポスターは、京都大学 iPS細胞研究所 国際広報室・中内彩香さん、総合地球環境学研究所 広報室・遠山真理さん、大阪大学 大学院医学系研究科 広報室・野口悦さん、奈良先端科学技術大学院大学 教育推進機構・川上雅弘さんなどが制作に携わりました。

※諸先生方の肩書は当時のものになります、現在の肩書と異なる場合があります。
※投稿の画像は【写真】をご参照ください。

1. 【一家に1枚「生きものすべては細胞から」】細胞の謎に迫るポスターが登場

今回ご紹介するのは「生きものすべては細胞から」ポスターです。

『一家に1枚』シリーズポスターの第13弾である「生きものすべては細胞から」は、生物の基本となる細胞について説明するポスターです。

ポスターの見どころについて詳しく解説します。

1.1 「生きものすべては細胞から」ポスターの見どころ①:細胞とは何かをわかりやすく解説

ポスターでは、「細胞」について詳しく説明しています。

人間だけでなく地球の約3000万種ともいわれる生物は、細胞を基本として生きていることを多くの人が授業で学びました。

しかし、どうやって生物が誕生したのかという謎は、長い年月をかけて研究されていますが解明されていません。

研究の中で、約38億年前に生まれた生物は、核膜も細胞小器官もない現在の原核生物の細胞のようなものだったと考えられています。

そして、この太古の細胞を起源に、地球上の多種多様な生物が生まれ、豊かな自然環境が生み出されました。

ポスターでは、こういった教科書で見るような有名な細胞に関する記述が多く掲載されています。

一つ一つを細胞の共通性と多様性という着眼点で見ると、いろいろなことがつながっていく仕組みです。

見た人が、ポスターの内容と日々の生活で起きる体験などを合わせて考えることで、自身の生命観を豊かにできるように願って制作されているそうです。

1.2 「生きものすべては細胞から」ポスターの見どころ②:細胞をより詳しく知るために図を使って解説

ポスターでは、古くからある細胞を中心として、円を使ってさまざまな生物に進化している様子を描いています。

イラストでは人間だけでなく、動物や植物などの成長する姿をわかりやすく表現。「暮らしの中の細胞」として、発酵食品や抗生物質、iPS細胞などを詳しく紹介しています。

難しい用語が多いですが、イラストが使用されていることで、見やすくなっているのもポイントです。

1.3 「生きものすべては細胞から」ポスターの見どころ③:細胞を身近に感じられるように見やすいデザインや工夫で紹介

ポスターが制作された2017年は、「ヒト iPS細胞作製」が発表されてから10年となる節目の年でした。

iPS細胞技術は、生命科学・医学研究の発展や新たな治療の開発に大きく貢献すると期待されています。

一方で、これまで考えなかった生命倫理の課題も生み出しました。

ポスターの監修者は、現在まで京都大学 iPS細胞研究所にて、多くの人にiPS細胞を知ってもらい、新しい技術をどのように社会の中で育んでいくべきか、倫理的課題も含めて一緒に考えるための取り組みを行ってきたそうです。

その中で、iPS細胞について理解するために、細胞について広く知ってもらおうと今回のポスター制作につながったとしています。

そのため、ポップなイラストも使用し、子どもが見ても理解しやすいように工夫されています。親子で見ながら勉強するのに最適です。

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文部科学省科学技術週間「一家に1枚」

Anusorn Nakdee/shutterstock.com

いかがでしたでしょうか。

「生きものすべては細胞から」は、詳しく知らない人が多い細胞について、わかりやすく解説する貴重なポスターです。

ポスターは、文部科学省の「一家に1枚」ホームページからダウンロードできるようになっています。

ぜひ印刷して掲示し、眺めて、学んで、科学のたくさんの魅力を発見してみてください。

2. 【科学技術関係費用】令和8年度の科学技術関係予算は約6兆3332億円

内閣府科学技術・イノベーション推進事務局が2026年3月に公表した「科学技術関係予算令和8年度当初予算案令和7年度補正予算の概要について」によると、令和8年度の科学技術関係予算は、約6兆3332億円で、前年度比で約25.3%増加しています。

また、科学技術予算の過去の推移を見ると、基本計画の投資規模は約30兆円の範囲で推移し、実績額はそれを上回る約43兆6千億円に達しています。

現在を含む、第7期の投資期間中においては、予算額が大きく増加し、長期的な投資計画に基づく支出が進められています。

参考資料

LIMO編集部