この記事でわかること
  • 「国策」の視点でチェック!
  • 「4月3日の終値」チャート分析
  • 「株主還元」の視点でチェック!

3月末の配当取りを終え、新年度相場がスタートしました。そんな中、日本を代表する鉄鋼最大手・日本製鉄(5401)は、「国策銘柄」でありながら「少額投資が可能」、かつ「高配当・優待あり」という、個人投資家にとって好条件が揃った状態にあります。今回は最新決算を読み解き、「絶好の仕込み時」になり得るのか、その真実に迫ります。

※記事中で記載の株価は全て終値となっています。
※株式分割の影響は全て遡及修正して株価を調整しています。

1. 【日本製鉄(5401)】《国策》ど真ん中!GX・資源など担う「17の戦略分野」の中核企業

政府が推進する「17の戦略分野」において、日本製鉄は複数の重要テーマを牽引する中核企業です。

17の戦略分野

17の戦略分野

出所:内閣官房「日本成長戦略本部/日本成長戦略会議 」


特に「資源・エネルギー安全保障・GX」では、高炉から電炉への転換投資などに8687億円を投じ、GX推進法の政府支援事業(上限2514億円)に採択されています。また、「マテリアル(重要鉱物)」分野における海外の鉄鉱石・原料炭の権益取得や、需要拡大が見込まれる「防衛・国土強靱化」分野への貢献など、まさに“国策銘柄の中核”といえる事業展開を行っています。

1.1 2025年6月「米USスチール」の買収完了

日本製鉄の収益力は、世界鉄鋼メーカーの中でもトップ水準にあります。「新技術立国・競争力強化」の体現として、2025年6月に完了した米USスチールの買収を通じて「グローバル粗鋼1億トン体制」の構築を目指しており、日本の高度な鉄鋼技術を世界の巨大市場へ展開する圧倒的な規模と技術力が最大の強みです。

2. 【日本製鉄(5401)】4月3日の終値はいくら?株式分割で「6万円」前後で購入可能

日本製鉄1年のチャート推移1/2

日本製鉄1年のチャート推移

出所:各種資料をもとにLIMO編集部作成

4月3日(金)の終値は585円(前日比+1円、+0.17%)と底堅く推移しています。

  • 株価(終値):585円
  • 高値:591.5円
  • 安値:584.5円
  • 出来高::15,472,400株
  • 時価総額:3,143,576百万円
  • 配当利回り:4.10%

2.1 【分割で激変】6万円前後で買える「身近な」高配当株に

2025年秋の「1対5」の株式分割を経て、日本製鉄の購入ハードルは驚くほど下がりました。かつては30万円近く必要だった100株の購入代金も、今や6万円前後。この価格改定により、少額投資を好む個人投資家からの注目が改めて高まっています。「大型の優良銘柄を、まずは10万円以下で保有したい」というニーズに合致する、資産形成の強力な候補です。

3. 【日本製鉄(5401)】USスチール買収で狙う“世界1億トン体制”への布石

最後に、日本製鉄(5401)の業績推移を確認しましょう。

2026年3月期第3四半期の連結業績(2025年4月1日~2025年12月31日)2/2

2026年3月期第3四半期の連結業績(2025年4月1日~2025年12月31日)

出所:日本製鉄株式会社「2026年3月期 第3四半期決算短信〔IFRS〕(連結) 」

3.1 3つのポイントで業績チェック

  •  売上は+10.7%増の7.25兆円と拡大するも、利益は大幅減益
     → 事業利益3561億円(▲37%)
  •  最終損益は赤字(▲208億円)
     → USスチール買収に伴う一過性の「事業再編損(約2490億円)」を計上したことによるもの
  •  財務は拡大するもレバレッジ上昇
     → 総資産14.4兆円に増加、自己資本比率は49.2%→36.8%へ低下

最終損益は208億円の赤字となりましたが、これはUSスチール買収に伴う一過性の「事業再編損(約2490億円)」を計上したことによる会計上の数字です。一方で、本業の規模を示す売上高は前年同期比10.7%増の7.25兆円と着実に拡大しており、買収を通じた「世界1億トン体制」への先行投資局面といえるでしょう。

3.2 株主還元の視点で見る!「年間配当24円」下限設定

株主還元にも積極的で、中長期計画において「年間配当24円(分割後)」の下限を設定しています。これにより、安定したインカムゲインが期待できます。

また、2026年3月から株主優待制度が見直され、製鉄所の「工場見学会」招待枠が拡大されました。対象は、毎年3月末・9月末時点で5000株以上保有する株主です。