3. 「オルカンvsS&P500」どちらを選ぶべきか

この3年間の運用では、オルカンもS&P500も利益としてはほとんど変わらない結果となりました。どちらを選んでいたとしても、現時点では大正解だったと言えます。それでは、ここから先を想定して購入先を考えるとすれば、どのような考え方をするべきでしょうか。

3.1 オルカンは幅広く安定的な投資

オルカンは全世界の株式に一括で分散投資ができる投資信託です。米国銘柄が多いとはいえ、ある程度先進国やその他諸国の銘柄も含まれており、地域的なリスクを減らしながら安定的な投資を行うことができます。

「米国だけに集中したくない」「将来どの国が伸びるか分からないから幅広い国を網羅したい」という人に適しています。

3.2 米国の成長を期待するのであればS&P500

S&P500は米国の主力銘柄に分散投資ができる投資信託です。そのため、今まで通り経済の中心を米国が引っ張っていくという想定をするのであれば、米国の成長を期待してS&P500に投資をすることが良いでしょう。

4. 20年後シミュレーション

最後に、今回の結果を踏まえて「積立投資を20年間続けた場合」を考えてみましょう。今回のシミュレーションで見た期間では、オルカンもS&P500も3年間で80万円以上の利益が出ており、単純に年利換算をすると20%を超える高水準です。

ただし、これはここ数年の急激なインフレや円安といった特殊な要因が原因である部分も大きく、同じ状況が今後20年間ずっと続くと考えるのは現実的ではありません。長期の資産計画としてシミュレーションするなら、オルカン・S&P500のどちらを選ぶ場合でも、年利は保守的に5%程度で見積もっておく方が安心です。

仮に月5万円の積立を20年間継続できた場合、元本は「5万円×12ヶ月×20年=1200万円」です。これを年利5%で堅実に運用できたとすると、複利の効果によって、20年後の資産額は 約2029万円 まで増える計算になり、20年間で829万円の利益が生じます。

20年後の積立結果3/3

20年後の積立結果

出所:金融庁「つみたてシミュレーター」

20年間、淡々と積み立てを続けることで、老後資金としても十分に頼れる資産形成につながる希望があることがわかります。