5. 【老後夫婦世帯】物価上昇と年金収入の関係が家計に与える影響
物価の上昇は、高齢世帯の家計に直接的な影響を与えます。
年金収入を主な柱とする場合、物価上昇によって支出が増え、生活費を十分にカバーできなくなるリスクが高まります。ここでは、インフレが家計に与える影響を具体的に確認します。
5.1 物価上昇で増える生活費
以下は、2026年2月分の消費者物価指数です。
- 総合指数は2020年を100として112.7…前年同月比は1.5%の上昇
- 生鮮食品を除く総合指数は112.1…前年同月比は1.8%の上昇
- 生鮮食品及びエネルギーを除く総合指数は111.9…前年同月比は2.4%の上昇
食料品や光熱費、日用品といった生活必需品の値上がりにより、高齢世帯の支出は増加傾向にあります。とりわけ食費や医療費の上昇は、年金生活世帯にとって重い負担となります。
5.2 年金収入と物価の差
前述のとおり、厚生年金の平均月額は約15万円、国民年金は約6万円です。
しかし、生活費が上昇する環境では、年金だけで必要な支出をまかなえないケースが増えています。支出が収入を上回る場合、貯蓄の取り崩しや短時間の就労を検討せざるを得ない世帯も少なくありません。
5.3 赤字を防ぐための対策
支出の増加に備えるためには、早い段階からの資金計画が重要になります。
短時間の就労による収入の補完や、投資・不動産などを活用した副収入の確保、さらには年金の繰上げ・繰下げ受給の検討など、各世帯の状況に応じた対策を講じることが、老後の安定につながります。
