4月は、新年度の年金改定が反映される前のタイミングであり、「6月の支給で実際いくらもらえるのか」を気にする方が増える時期です。「自分の年金は平均と比べてどうなのか」「高額受給者はどれくらいいるのか」といった疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。

2026年度は、厚生年金が+2.0%の増額改定となり、標準的な夫婦世帯では月額23万7279円とされています。一方で、「月30万円以上(支給額60万円以上)」といった高額受給者はごく一部に限られ、その割合は0.12%程度とされています。

こうした数字を知らないまま「平均くらいはもらえるはず」と考えてしまうと、将来の見通しにズレが生じる可能性もあります。

また、年金制度には「破綻する」「元が取れない」といったイメージが先行し、正しく理解されていない部分も少なくありません。

本記事では、厚生年金の受給額分布や高額受給者の割合を整理するとともに、よくある誤解についてもわかりやすく解説します。自分の立ち位置を客観的に確認する材料として、ぜひ参考にしてください。

1. 【2026年6月支給分から】標準的な夫婦世帯が受け取る「厚生年金は月額23万7279円」に

2026年1月に、令和8年度の年金額改定が公表されました。

▼令和8年度 年金額の例(月額)

  • 国民年金(満額・1人分):7万608円(前年度比+1300円)
  • 厚生年金(標準的な夫婦世帯):23万7279円(前年度比+4495円)
    ※厚生年金は、平均的な収入(平均標準報酬額45.5万円)で40年間就業した夫と、専業主婦の基礎年金を合算したモデルケースです。

物価や賃金の動きを踏まえ、年金額は一定の増額となっています。