4. 平均との違いを知り、受給額の見直しを
厚生年金において「月30万円以上(支給額60万円以上)」を受け取る人は、全体の0.12%程度とごく限られています。
一方で、標準的な夫婦世帯の年金額は月23万7279円であり、多くの人はこの水準か、それ以下の範囲に収まるのが現実です。
こうした分布を知らずに「平均くらいはもらえるだろう」と考えてしまうと、実際の受給額とのギャップに戸惑う可能性があります。
年金は加入期間や収入によって大きく変わるため、「平均」ではなく「自分の条件」で確認することが重要です。
また、制度に対する誤解が不安を大きくしているケースも少なくありません。正しい情報をもとに現状を把握することで、必要な対策も見えてきます。
4月は、自分の受給額を見直す良いタイミングです。ねんきん定期便や支給額の明細を確認し、必要に応じて将来の資金計画を調整してみてください。早めの確認が、安心につながります。
参考資料
- 厚生労働省「令和8年度の年金額改定についてお知らせします」
- 厚生労働省「令和6(2024)年財政検証関連資料①」
- 厚生労働省「令和6(2024)年財政検証関連資料②ー年金額の分布推計ー」
- 厚生労働省「国民年金及び厚生年金に係る財政の現況及び見通しー令和6(2024)年財政検証結果 ー」
- 厚生労働省年金局「令和6年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- 日本年金機構「知っておきたい年金のはなし」
- 日本年金機構「公的年金制度の種類と加入する制度」
- 日本年金機構「令和7年4月分からの年金額等について」
齊藤 慧