桜の便りが聞かれ始め、春の訪れを感じる3月下旬となりました。

新年度を目前に控え、生活設計を見直す方も多いのではないでしょうか。

特にシニア世代にとっては、来月4月15日に迫った年金の支給日が気になるところかもしれません。

「自分の年金は平均と比べてどうなのだろう」「月20万円以上もらっている人は、どのくらいいるのだろうか」といった疑問を持つ方もいらっしゃるでしょう。

この記事では、厚生労働省が公表している最新のデータに基づき、厚生年金の受給額の実態を分布とともに詳しく解説します。

あわせて、「年金制度は破綻するのでは?」「保険料を払い損になるのでは?」といった、年金にまつわる根強い疑問についても、その仕組みから丁寧に解き明かしていきます。

1. 4月の厚生年金支給日、月20万円(2カ月で40万円)以上を受け取る人はどのくらいの割合?

現在のシニア世代は、厚生年金をどのくらい受け取っているのでしょうか。

厚生労働省年金局が公表した「令和6年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によれば、老齢基礎年金を含む厚生年金の平均受給月額は約15万289円です。

ただし、これは全体の平均値にすぎません。実際の受給額にはばらつきがあるため、具体的な分布状況を見ていきましょう。

1.1 厚生年金受給額のリアルな分布状況

  • 月額10万円未満の受給者の割合:19.0%
  • 月額10万円以上の受給者の割合:81.0%
  • 月額15万円以上の受給者の割合:49.8%
  • 月額20万円以上の受給者の割合:18.8%
  • 月額20万円未満の受給者の割合:81.2%
  • 月額30万円以上の受給者の割合:0.12%

分布データを見ると、月額10万円未満の人が全体の19.0%いる一方で、10万円以上を受け取っている人は81.0%にのぼります。

また、月額15万円以上となると約半数の49.8%、20万円以上では18.8%という結果でした。

このことから、2カ月に一度の支給日に40万円以上(月額換算で20万円以上)を受け取る人は、全体の約2割弱であり、決して多数派ではないことがわかります。

さらに月額30万円以上となると、その割合はわずか0.12%で、ごく一部の人に限られるのが実情です。