貯金のため、普段から節約に励んでいる方も多いのではないでしょうか。「もっと貯金を増やさなければ」という気持ちが高まるにつれて、「あれもこれも節約しないと」と焦ってしまうこともあるでしょう。

ところが、「してもいい節約」がある一方「やってはいけない節約」も存在します。間違った節約を続けていると、いつか後悔してしまうかもしれません。そうなってしまう前に、ご自身の節約方法をあらためてチェックしておきましょう。

「やってはいけない節約」ってどんなの?

節約をしていると、支出のたびに「もったいない」「お金を払いたくない」と感じやすくなってしまいます。たしかに、支出を抑えることは大切。しかし、次のようなものは節約しすぎないように気をつけておきましょう。

人間関係に支障をきたすもの

どう見ても安物のプレゼントをもらったら、相手に対してどんなイメージをもちますか?「人の贈りものをケチる人なのか」と捉え、あまりいい印象を受けないですよね。それは、相手も同じこと。このように、プレゼント代の節約は人間関係に影響を与えてしまう可能性があります。

プレゼントだけでなく、ご祝儀などのお祝いも同様です。たとえ節約中でも、「品格が低い人だ」と思われるような節約は避けておきましょう。

自分磨きに関するもの

培われたスキルは、いつかビジネスなどにおいて役立つ可能性があります。自分が楽しんでいる習いごとや勉強は、無理に中断せずそのまま継続したほうがいいでしょう。

ただし、習いごとにあまり出席できていない、むやみに書籍を買い過ぎているといった状態の場合は、支出を少し抑えてみましょう。いきなり全てのお金を抑えるのではなく、「1番興味のある習いごとだけ続ける」「勉強代は毎月1万円まで」といったルールを設けるのもおすすめです。

周囲の貯蓄状況をチェック

そもそも、周りの人はどのくらい貯蓄をしているのでしょうか。金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](2018年)」から、周囲の貯蓄状況を見てみましょう。

この調査の結果、金融資産(預貯金や有価証券など)保有額の平均値は1151万円となりました。高く感じるのは、一部の高額資産保有世帯によって平均値が引き上げられているからかもしれません。

そこで、保有額の少ない順に並べたときの真ん中にある「中央値」も確認しておきましょう。この調査の結果、中央値は450万円となっています。先ほどの平均値と比べると、かなりの差が感じられますね。まずは、この中央値を貯金の目標額にしてみてはいかがでしょうか。

節約できたお金は貯金用口座へ