大人になってからの「推し活」は、毎日に楽しみを増やしてくれるものです。
その一方で、情報の多さや出費、生活リズムの変化に、「うれしいけれど、ちょっと戸惑う」と感じる人も少なくありません。

今回、「大人の推し活」について個別アンケートを実施し、54人からリアルな声が寄せられました。

「推しは尊い。でも、睡眠と家計は守りたい」

そんな大人ならではの本音を手がかりに、無理のないペースの作り方や、長く楽しむためのマイルールを考えてみます。

1. 推しができたら、最初に何が変わる? リアルな声から知る「大人の推し活」

大人になってから推しができると、毎日の見え方が少し変わります。
楽しみが増えて、仕事や家事の合間にも気持ちがふっと上がる。そんな小さな変化が、日々を思っている以上に明るくしてくれます。

推しができてうれしい。そう思う反面、情報が多すぎる、気付けばスマホを見る時間が増える、出費も少しずつ増えていく……と、思っていなかった変化に戸惑う人も少なくありません。

大人の推し活が少し難しいのは、「推しは尊い」という気持ちと、「睡眠と家計は守りたい」という現実を、どちらも抱えながら楽しむことになるからかもしれません。

今回、XやThreads、リアルなつながりを通じて個別アンケートを行ったところ、54人から回答が集まりました。
そこから見えてきたのは、推しができた直後、多くの人の気持ちがまず「情報」「時間」「お金」の3つで揺れやすいということでした。

2. 最初に戸惑うのは、情報の多さ

推しができると、公式サイトやSNS、動画、過去の出演作など、知りたいことが一気に増えます。最初はその情報の多さに圧倒されやすく、アンケートでは「何から追えばいいのかわからない」という声も目立ちました。

「動画を1本だけ見るつもりが、気付いたら関連動画をたどって深夜になっていました」(40代女性・男性アイドル推し)

「まず公式を見ればいいのか、ファンのSNSを見ればいいのか、その順番から迷いました」(50代女性・俳優推し)

推しを知っていく時間は楽しいものです。けれど、最初から全部を追おうとすると、楽しさより先に疲れがきてしまうことがあります。

まずは公式情報を優先する、SNSを絞るなど、入り口を自分で決めておくと気持ちが楽になります。

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「推しができると、公式サイトやSNS、動画など知りたい情報が一気に増えていく」

「推しができると、公式サイトやSNS、動画など知りたい情報が一気に増えていく」

3. 楽しい。でも、時間とお金の使い方は変わる

推しができると、生活リズムも変わります。朝起きて情報を確認し、夜は動画を見る。すき間時間が自然と推し活の時間になっていきます。アンケートでは、「毎日に楽しみができた」「仕事を頑張る理由が増えた」という前向きな声が多くありました。

「家事や仕事の合間に楽しみがあるだけで、毎日の感じ方が変わりました」(30代女性・2次元コンテンツ推し)

その一方で、夜更かしや出費の増加に戸惑ったという声も少なくありませんでした。ファンクラブ、配信、CD、雑誌、グッズ、イベント参加。推し活は幸せな時間ですが、同時に現実的な問題に直面することにもなります。

「自分はグッズを買うタイプかと思っていたのに、実際は配信や現場にお金を使う方が満足度が高いということがわかりました」(50代女性・俳優推し)

だからこそ大人の推し活は、気持ちだけで走るというより、自分に合うペースを探していくものなのかもしれません。

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推し活を長く楽しむには、気持ちだけでなく予算の見通しも大切になる

「推し活を長く楽しむには、気持ちだけでなく予算の見通しも大切になる」

4. 長く楽しむには、自分のルールが助けになる

推し活に正解はありません。だからこそ、最初に小さなルールを決めておくと、気持ちが整いやすくなります。例えば、情報はまず公式から見る、夜更かしを続けない、毎月の予算をざっくり決める、全部追えなくても自分を責めない…そんなことでも十分です。

推しは人生を明るくしてくれます。でも、生活のハンドルまで渡さなくていい。なぜなら、好きでいることと、振り回されることは少し違うからです。

大人の推し活は、勢いだけで走り切ることより、長く好きでいられる形を見つけることが大切です。推しは尊い。でも、睡眠と家計は守りたい。そんな感覚で、自分に合うペースを探していくくらいが、大人の推し活にはちょうどよさそうです。

5. 推し活にかける費用、全国平均は月額1万2906円!トップは東京都で2万6000円超え

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推し活の費用について

matsu5/shutterstock.com

最後に、記事の内容に関連して、「推し活」の費用についての興味深い調査データを紹介します。

推し活を楽しむ際、月にどれくらいの金額を「推し」に使っているのでしょうか。

富国生命保険相互会社(フコク生命)が2025年に発表したアンケート調査によると、47都道府県における推し活の全国平均金額は月額1万2906円でした。より細分化し、都道府県別のデータをみてみると、そこには地域ごとで大きな差があります。

5.1 47都道府県の推し活平均金額(月額)ランキングTOP3

  • 第1位 東京都:2万6637円
  • 第2位 岡山県:2万1766円
  • 第3位 奈良県:2万844円

最も平均金額が高かったのは東京都で、全国平均の2倍以上という結果になりました。遠征にかかる交通費やイベントの開催数などが影響していると考えられます。

6. 推し活費の使い道は「公式グッズ」がトップ。全体の最多層は「1000円以上5000円未満」

それでは、具体的に何に一番お金を使っているのでしょうか。

同調査によると、推し活のお金の使い道として最も回答が多かったのは「公式グッズ」でした。2位は「チケット代・イベント費用」、3位は「映像ソフト(DVD、BD、CD)」が並んでいました。

一方で、出費の価格帯に着目すると、一部の層が全体の平均金額を1万円以上に押し上げているものの、一番回答した人が多かったのは「1000円以上5000円未満」という金額帯でした。

このデータからは、多くの人が、家計に負担をかけすぎない少額の範囲で工夫しながら推し活を楽しんでいる実態が見えてきます。

「推しは尊い。でも睡眠と家計は守りたい」。記事で紹介したように、無理のない予算のルールを設定することが、推し活を長く楽しむための最大の秘訣と言えそうです。

参考資料