少しお金にゆとりが出始めたので、資産形成に株を始めたい…。

でも、株を始めるには、どれぐらいの資金が必要なのでしょうか?

株を始める際の必要資金に迫ってみました。

株の購入金額はいくらを用意すればよいか

まず、株の購入金額について考えてみましょう。

購入金額はそれぞれの銘柄ごとに違ってくるものですが、ほとんどの銘柄は100株単位での売買が一般的になっています。ネットなどで書かれている株価は1株の値段であり、100株単位での購入が必要となるケースがほとんどです。

たとえば、株価が1000円となっている株を購入する場合、株価1000円 × 購入株数100株で10万円の購入金額になります。

もちろん、10万円以下で買える株もある一方、100万円以上ないと買えない株もあります。

5万円の利益を得るにはいくら購入金額が必要か

買った株が値上がりすればプラス、値下がりすればマイナスというのが株の一般的なリターンの考え方です。

もっとも、配当や株主優待をリターンとする考え方もありますが、ここではキャピタルゲインと呼ばれる株価の値動きのリターンについてみていきます。

では、値上がり率はどのくらいのものなのでしょうか。実際は銘柄によって様々ですが、日経平均株価では1日で5%の値上がりをしようものなら、かなり上がったという印象です。

もちろん、長期では10倍株と言われる10倍も値上がりするような銘柄もあるにはあります。市場に出たばかりのよちよち歩きの新興株が業績が拡大し、事業規模が成長して10倍に化ける可能性もある反面、市場の厳しさに晒され、1割程度まで資産が目減りする可能性もあります。

さて、仮に値上がり率が5%としましょう。すると、1株価が10万円の銘柄だと5000円の儲けです。もちろん、それに売買手数料などがかかり、もう少し目減りします。

ただ、5000円では今どきの子供のお小遣いより少ないかもしれません。100万分円の株が5%値上がった時にようやく5万円の利益となります。

100万円以上の元手があったらどう変わる?

100万円以上の元手がある場合、どのような投資ができるのでしょうか。

先に述べたように、1銘柄で100万円以上の株を購入することもできます。しかし、1銘柄だと、その銘柄に何か不祥事や業績悪化等があれば大きな影響を受けてしまいます。

最近では、リコールやバイトテロなどで株価が下がったという事態を多くの方が目にしているのではないでしょうか。その企業に将来、不祥事やアクシデントが起こるかどうかは誰も分かりません。もし、その銘柄が倒産すれば全額失うというようなこともあるかもしれません。

「1銘柄に大きく投資をして、大きく儲けたい」という方もいるかもしれませんが、分散投資の検討も必要でしょう。分散投資をすれば、個別銘柄のリスクを分散することができます。

つまり、数銘柄に資金を分散しておけば、1銘柄の倒産があったとしても、他の銘柄の株価がその分のパフォーマンス悪化を少なくとどめることができるというわけです。

まとめにかえて

株の購入金額では10~30万円のレンジに多くの銘柄が集まっているので、ある程度たくさんの銘柄から選びたいと考えるのなら、まずは10~30万円の株から始めてみるのがいいでしょう。

その後、分散投資の観点から、同じく10~30万円の株を良いタイミングでもう2銘柄分購入し、リスク管理を行っていきます。

また、すでに購入した株は、タイミングを見ながら買い増しを行い、利を取っていきたいものです。そう考えると、株を始める際には、少なくとも100万円準備できると分散投資を進めながら投資をすることができるといえそうです。

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制作:株式会社モニクルリサーチ

LIMO編集部