作戦1. 子供たちの普段の様子は小さなことでも伝える

ワンオペ育児をしていると、どうしても子供に関する夫婦間の情報量の違いが生まれてしまいます。同等にすることは不可能ですが、その割合を少しでも近いものにしていくよう、小さなことでも夫に伝えることにしました。メールで送るのも良いですが、ノートに今日会った出来事を簡単に書き、帰宅した夫が読むようにしました。ノートなら簡単に読み返せて、子供の変化にも気がつきやすいという利点もあります。

夫にはコメントなどは求めず、ただ読んでもらうことに。たとえば、「学校の図工でのこぎりを使ったけど、上手に使えたそうです」など、学校での1コマを教えて普段の様子を知ってもらうことにしました。

作戦2. 仕事が忙しそうな時に子供の悩み事を相談するのは控える

夜中に夫婦げんかになったのは、夫は大きな仕事を控えてプレッシャーを感じている時でした。そこに子供の相談をしたことから「ワンオペ育児」発言につながり、口論となったのです。

一方、夫はワンオペ育児になっていることを申し訳ないと思い、罪悪感を抱えています。思い悩んでいる育児のことと、仕事のストレスから、けんかへと発展してしまいました。この出来事から筆者も反省し、夫の前で自らワンオペ育児と口にするのを控え、仕事が忙しい時は子供に関する悩み事を相談するのはやめるようにしました。

作戦3. 休日の2人きりになった時に話し合いする

仕事から帰ってきた直後は、疲れてちゃんと話を聞いてくれないこともあります。そのため、リラックスしている休日に話を振ることにしました。休日は子供たちと遊んだり触れ合うことをする夫ですが、夫婦2人きりになった時を見逃さず、子供の教育や学校生活で気になることを話し合っています。

最近は、英語教育や新教育改革で学校の授業が少し変わってきていることについて、家でできる準備はないかとお互いに意見を出し合いました。平日は夫も仕事のスイッチが入っていてなかなか切り替えができないこともあり、休日に変更したのですが、それ以来夫婦げんかは一度も起きていません。

夫も子供の情報を知りたい!

妻のワンオペ育児に、全ての夫が無関心とは限りません。筆者の夫は仕事の関係で平日はほとんど子供たちの様子を知ることができず、苦しい思いをしています。そういった夫の気持ちを汲みつつ、日頃から子供たちの学校生活を伝えておくと、教育問題で話をしたいときに夫婦間の認識のズレを解消するのに役立つでしょう。

中山 まち子