最近では、クレジットカードや電子マネー、決済アプリなどの利用者が増え、キャッシュレス化がどんどん進んでいます。一見メリットしかないように感じる状況ですが、貯蓄に影響を与えるとも考えられます。

たとえば、決済がスムーズに行われることで、会計前に「本当に買う必要があるのか」と立ち止まる機会も少なくなってしまうこと。簡単に商品が購入できるので、無駄遣いが多くなってしまうかもしれません。

また、財布の残金を確認するタイミングが減っていき、「今月はお金を使い過ぎた」「残金が少なくなってきた」と気が付きにくくなるデメリットも。キャッシュレス化によって今まで以上にお金を使ってしまいそうな人は、あえて現金で購入するのもいいでしょう。

お金をすぐに使えない状況を作り出すことで、支出を抑える手もあります。貯金用のお金は別の場所に保管しておくなど、貯蓄のためにあえて不便な状況にしておくのもおすすめですよ。

まとめ

「好きなように生きたいから」とタバコやお菓子ばかり好んでいる、「便利だから」とキャッシュレス化に身をゆだねて無駄遣いばかりしているという人は、将来「もっと貯蓄しておけばよかった」と後悔してしまうかもしれません。年金だけで生活ができるとは断言できない今だからこそ、老後への備えは万全にしておきたいですね。

【ご参考】貯蓄とは
総務省の「家計調査報告」[貯蓄・負債編]によると、貯蓄とは、ゆうちょ銀行、郵便貯金・簡易生命保険管理機構(旧郵政公社)、銀行及びその他の金融機関(普通銀行等)への預貯金、生命保険及び積立型損害保険の掛金(加入してからの掛金の払込総額)並びに株式、債券、投資信託、金銭信託などの有価証券(株式及び投資信託については調査時点の時価、債券及び貸付信託・金銭信託については額面)といった金融機関への貯蓄と、社内預金、勤め先の共済組合などの金融機関外への貯蓄の合計をいいます。

 

LIMO編集部