4. まとめ

今回は、最新の統計データをもとに、厚生年金の受給割合の実態と2025年の制度改正のポイントについて解説してきました。

シニア単身世帯のひと月の生活費の目安となる「約15万円」ですが、月額15万円以上の年金を受け取っている割合は、男女全体で見れば約半数に達しています。しかし男女別に分けると、男性の約7割に対し、女性はわずか1割強という厳しい現実が浮き彫りになりました。女性はライフステージの変化によって厚生年金の加入期間が短くなるケースが多く、これが老後の年金額にダイレクトに影響していることがデータからも分かります。

冒頭の単身世帯の家計収支データでも毎月約3万円の赤字(差額分)が生じているように、公的年金だけで老後の生活費をすべて賄うのは容易ではありません。

しかし、2025年の法改正によりiDeCoの加入可能年齢が70歳未満へ拡大されるなど、公的年金に頼りすぎない「じぶん年金」づくりのチャンスも広がっています。

まずは「ねんきん定期便」や「ねんきんネット」でご自身の将来の受給見込み額を把握し、不足分を補うための具体的な資金計画を早めに立てておくことが大切です。

参考資料

マネー編集部年金班