4. まとめ
今回は、最新の統計データをもとに、厚生年金の受給割合の実態と2025年の制度改正のポイントについて解説してきました。
シニア単身世帯のひと月の生活費の目安となる「約15万円」ですが、月額15万円以上の年金を受け取っている割合は、男女全体で見れば約半数に達しています。しかし男女別に分けると、男性の約7割に対し、女性はわずか1割強という厳しい現実が浮き彫りになりました。女性はライフステージの変化によって厚生年金の加入期間が短くなるケースが多く、これが老後の年金額にダイレクトに影響していることがデータからも分かります。
冒頭の単身世帯の家計収支データでも毎月約3万円の赤字(差額分)が生じているように、公的年金だけで老後の生活費をすべて賄うのは容易ではありません。
しかし、2025年の法改正によりiDeCoの加入可能年齢が70歳未満へ拡大されるなど、公的年金に頼りすぎない「じぶん年金」づくりのチャンスも広がっています。
まずは「ねんきん定期便」や「ねんきんネット」でご自身の将来の受給見込み額を把握し、不足分を補うための具体的な資金計画を早めに立てておくことが大切です。
参考資料
マネー編集部年金班
著者
マネー編集部年金班は株式会社モニクルリサーチが運営する『くらしとお金の経済メディア ~LIMO(リーモ)~』において、地方自治体の公務員や生命保険会社等の金融機関にて勤務経験が豊富な編集者が中心となり、厚生労働省や官公庁の公開情報等をもとに公的年金(厚生年金保険と国民年金)、年金制度の仕組み、社会保障制度などをテーマに、丁寧で読者にとってわかりやすい記事の情報発信を行っています。
マネー編集部年金班に所属する編集者は日本生命保険相互会社出身の村岸理美、地方自治体職員出身の太田彩子、株式会社三菱UFJ銀行と三井住友信託銀行株式会社出身の和田直子、株式会社三菱UFJ銀行出身の中本智恵、野村證券株式会社出身の宮野茉莉子、SMBC日興証券株式会社出身の安達さやか等のファイナンシャルアドバイザー経験者等で構成されており、表彰歴多数の編集者も複数在籍しており、豊富な金融知識をもとにした記事に定評があります。
CFP®、1級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP1級)、2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)、一種外務員資格(証券外務員一種)などの資格保有者も多数在籍。生保関連業務経験者は過去に保険募集人資格を保有。(最新更新日:2025年6月8日)
監修者
二種外務員資格(証券外務員二種)記者/編集者/校閲者/
ニ種外務員資格(証券外務員二種)・相続診断士・認知症介助士・終活ガイド資格1級保有。早稲田大学第一文学部史学科卒。学参系編集プロダクションなどで校閲・編集・執筆を経験。人文・社会系一般書籍、中学・高校社会科教材、就職試験問題の制作関連業務で15年以上の経験を持つ。
現在は株式会社モニクルリサーチが運営する『くらしとお金の経済メディア~LIMO(リーモ)~』において、金融系メディアの編集者兼執筆者として、コンテンツ制作や編集を担当。
総務省「家計調査」・厚生労働省「厚生年金保険・国民年金事業の概況」・J-FLEC(金融経済教育推進機構)「家計の金融行動に関する世論調査」などの一次資料に基づくデータ記事の執筆に強み。紙媒体での経験に加え、家族の介護を通じて得た知見を生かしながら、「お金とくらし」にまつわる情報を丁寧に発信している。(2026年2月12日更新)