厚生年金+国民年金「ひと月15万円の壁」を超える人はどれほどいる?標準的な単身世帯の生活費はひと月14万8445円
女性クリア率はわずか1割強…。2025年金改正・iDeCo拡大を味方につける老後対策
Wako Megumi/shutterstock.com
老後の生活の柱となる公的年金ですが、実際に自分がいくら受け取れるのか、そして周囲の受給額がどのくらいなのかは、多くのシニア世代が抱く大きな関心事です。
総務省統計局「家計調査報告 家計収支編 2025年(令和7年)平均結果の概要」によると、65歳以上の単身無職世帯におけるひと月の生活費(消費支出)は「14万8445円」となっています。「月額約15万円」は、シニアが一人で生活していくためのひとつの目安とも言えそうです。
一方で、日本の年金制度は「2階建て構造」と呼ばれ、現役時代の働き方や加入期間、収入の多寡によって、老後の受給額には大きな個人差が生じます。
2026年度(令和8年度)は国民年金の満額が月額7万608円となるなか、生活費の目安となる「月15万円以上」の年金を受け取っている人は、果たしてどのくらいいるのでしょうか。
厚生労働省の最新統計を紐解くと、男女間の受給額に横たわる大きな格差や、ボリュームゾーンの現実が見えてきます。
また、2025年に成立した改正法により、iDeCo(イデコ)の加入年齢が70歳未満に引き上げられるなど、長く働きながら資産を育てる環境も大きく変わろうとしています。
今回は、厚生年金の受給額別の分布状況を詳しく解説するとともに、最新の制度改正がもたらす資産形成への影響について整理してお伝えします。
著者
マネー編集部年金班は株式会社モニクルリサーチが運営する『くらしとお金の経済メディア ~LIMO(リーモ)~』において、地方自治体の公務員や生命保険会社等の金融機関にて勤務経験が豊富な編集者が中心となり、厚生労働省や官公庁の公開情報等をもとに公的年金(厚生年金保険と国民年金)、年金制度の仕組み、社会保障制度などをテーマに、丁寧で読者にとってわかりやすい記事の情報発信を行っています。
マネー編集部年金班に所属する編集者は日本生命保険相互会社出身の村岸理美、地方自治体職員出身の太田彩子、株式会社三菱UFJ銀行と三井住友信託銀行株式会社出身の和田直子、株式会社三菱UFJ銀行出身の中本智恵、野村證券株式会社出身の宮野茉莉子、SMBC日興証券株式会社出身の安達さやか等のファイナンシャルアドバイザー経験者等で構成されており、表彰歴多数の編集者も複数在籍しており、豊富な金融知識をもとにした記事に定評があります。
CFP®、1級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP1級)、2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)、一種外務員資格(証券外務員一種)などの資格保有者も多数在籍。生保関連業務経験者は過去に保険募集人資格を保有。(最新更新日:2025年6月8日)
監修者
二種外務員資格(証券外務員二種)記者/編集者/校閲者/
【保有資格】
ニ種外務員資格(証券外務員二種)・相続診断士・認知症介助士・終活ガイド資格1級保有。
【経歴】
二種外務員資格や相続診断士などの資格を保有し、「お金とくらし」にまつわる情報を専門的かつ丁寧に発信する金融メディア編集者・ライター。
早稲田大学第一文学部史学科卒。人文・社会系一般書籍、中学・高校社会科教材、就職試験問題の制作関連業務で15年以上の経験を持つ。また、大手人材派遣会社における採用管理業務などの実務経験もある。
現在は株式会社モニクルリサーチが運営する『くらしとお金の経済メディア~LIMO(リーモ)~』において、金融系メディアの編集者兼執筆者として、コンテンツ制作や編集を担当。
総務省「家計調査」・厚生労働省「厚生年金保険・国民年金事業の概況」・J-FLEC(金融経済教育推進機構)「家計の金融行動に関する世論調査」などの一次資料に基づくデータ記事の執筆に強み。
専門家と実務家が発信する金融経済ニュースサイト『LIMO&ファイナンス』でも記事執筆をおこなう。紙媒体での経験に加え、家族の介護を通じて得た知見を生かしながら、「お金とくらし」にまつわる情報を丁寧に発信している。(2026年7月9日更新)