日本を代表するメガバンクである三菱UFJ銀行で働くと、実際どれくらいの年収が得られるのか気になっていませんか。

最新の有価証券報告書によると、三菱UFJ銀行(提出会社単体)の平均年間給与は914万3000円で、前事業年度から6.8%上昇しています。

平均年齢は40.1歳、平均勤続年数は15.8年です。

また、単体の従業員数は3万1691名、連結では12万2102名にのぼり、その内訳を見ると同行の事業構造が浮かび上がります。

本記事では、有価証券報告書の最新データをもとに、平均給与・平均年齢・勤続年数から部門別の従業員構成、業績推移まで詳しく解説します。

読むことで、メガバンクへの就職・転職を検討する際の待遇面での判断材料が得られます。

1. この記事の3つのポイント

  •  平均年間給与914万3000円の実態:提出会社(単体)の平均年間給与は前事業年度比6.8%増の914万3000円。平均年齢40.1歳、平均勤続年数15.8年。
  •  単体3万1691名・連結12万2102名の従業員構成:連結従業員のうち最大部門はグローバルコマーシャルバンキング部門の7万3806名で、連結全体の約6割を占める。
  •  賃上げ・処遇改革の動き:社員コースの一本化やベースアップ、管理職向けの株式付与制度(ESOP)導入など、人的資本投資の強化が給与上昇を後押ししている。

2. 三菱UFJ銀行の平均年間給与はいくらか

三菱UFJ銀行(提出会社)の2026年3月31日時点での平均年間給与は914万3000円です。

前事業年度比では6.8%の増加となっており、メガバンクの中でも高い伸び率を示しています。

従業員の平均年齢は40.1歳、平均勤続年数は15.8年です。

なお、この平均年間給与・平均年齢・平均勤続年数は、海外の現地採用者や他社から当行への出向者を含まない数値です。

三菱UFJ銀行(提出会社単体)主要データ1/3

三菱UFJ銀行(提出会社単体)主要データ

出所:株式会社三菱UFJ銀行「有価証券報告書(2026年3月期)」をもとにLIMO編集部作成

3. 三菱UFJ銀行の従業員数は何人か

有価証券報告書によれば、提出会社(単体)の従業員数は2026年3月31日時点で3万1691名です。

この従業員数には、当行から他社への出向者は含まれず、他社から当行への出向者は含まれています。

一方、連結の従業員数は12万2102名にのぼります。

部門ごとの内訳は以下の通りです。

三菱UFJ銀行 部門別従業員数(単体・連結)2/3

三菱UFJ銀行 部門別従業員数(単体・連結)

出所:株式会社三菱UFJ銀行「有価証券報告書(2026年3月期)」をもとにLIMO編集部作成

連結ベースで最大の部門はグローバルコマーシャルバンキング部門の7万3806名で、連結従業員全体の約6割を占めています。

タイのバンクオブアユタヤなど海外の商業銀行事業を含む部門であり、三菱UFJ銀行の海外展開の広がりを反映した数字です。

単体では法人・ウェルスマネジメントバンキング部門が1万2237名で最も多く、次いでその他部門が8986名となっています。

4. 過去5年間の業績推移

三菱UFJ銀行(連結)の業績推移についても見ておきましょう。

連結経常収益は、2022年3月期の4兆508億円から2026年3月期には10兆4016億円まで拡大しており、5年間で2倍以上に増加しました。

連結経常利益は、2022年3月期の8248億円から2023年3月期に2870億円まで落ち込んだものの、その後は回復基調をたどり、2026年3月期には2兆1749億円まで拡大しています。

親会社株主に帰属する当期純利益も同様の推移をたどり、2022年3月期の5030億円から2026年3月期には1兆5363億円まで増加しました。

三菱UFJ銀行(連結) 業績推移3/3

三菱UFJ銀行(連結) 業績推移

出所:株式会社三菱UFJ銀行「有価証券報告書(2026年3月期)」をもとにLIMO編集部作成

5. 賃上げ・処遇改革を進める人的資本投資の動き

三菱UFJフィナンシャル・グループは、2024年度からの中期経営計画において、「企業変革の加速」を3本柱の一つに掲げ、人的資本の拡充に取り組んでいます。

具体策として、報酬水準に差があった複数の社員コースの一本化や、ベースアップを含む賃上げ、福利厚生の拡充などを進めています。

また2024年7月からは、一定の要件を満たす管理職向けに、株式付与ESOP(従業員持株制度)を活用した株式交付制度を導入しています。

こうした人的資本投資の強化が、三菱UFJ銀行の平均年間給与の伸びを後押ししていると考えられます。

6. まとめにかえて

年収や給与といった金銭面での条件は、仕事をする人にとって誰もが気になる要素ではないでしょうか。

金銭面での処遇以外にも、働きがいや働きやすさといった職場環境が大事なのは言うまでもありません。

ただ、年収や給与などの「お金」の話は親しい仲でも聞きにくいというのが実際ではないでしょうか。

こうしたデータが就職活動や転職活動の参考になれば、幸いです。

親会社の三菱UFJフィナンシャル・グループの平均年収については以下の記事にまとめています。

【2026年版】三菱UFJフィナンシャル・グループの給料はいくら?最新の平均年収と従業員数を有価証券報告書から徹底解剖
【2026年版】三菱UFJフィナンシャル・グループの給料はいくら?最新の平均年収と従業員数を有価証券報告書から徹底解剖

6.1 【注意点】有価証券報告書における年間平均給与及び従業員数について

従業員数は、当行から他社への出向者を除き、他社から当行への出向者を含んでいます。

また、海外の現地採用者を含み、嘱託・臨時従業員は含んでいません。

一方、平均年齢・平均勤続年数・平均年間給与は、海外の現地採用者及び他社から当行への出向者を含んでいません。

平均年間給与は、賞与及び基準外賃金を含んでいます。

6.2 【ご参考】有価証券報告書とは

日本取引所グループによれば、金融商品取引法に基づく法定開示として、財務内容や事業・営業の概要を記した有価証券報告書を各地財務局に提出することが上場企業に義務付けられており、その内容は金融庁のEDINETで誰でも閲覧できるとされています。

7. 本記事の監修を終えて:新NISAで資産運用を行う元FP会社職員の監修者コメント

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下村 美乃莉

メガバンクの給与水準は、就職・転職を検討する方にとって関心の高いテーマの一つです。三菱UFJ銀行の平均年間給与914万3000円という数字は、あくまで単体従業員全体の平均値であり、部門や年代、役職によって実際の水準には幅があります。特に同行は法人・ウェルスマネジメントバンキング部門やその他部門など複数の部門で構成されており、配属先によってキャリアパスや業務内容も大きく異なる点に注意が必要です。

投資家目線で見ると、平均年間給与が前事業年度比6.8%増加した背景には、社員コースの一本化やベースアップ、管理職向けの株式付与制度(ESOP)導入といった人的資本投資の強化が関係していると考えられます。また、連結経常利益や親会社株主に帰属する当期純利益がここ数年で大きく回復・拡大している点も見逃せません。人件費の増加は一見コストに見えますが、優秀な人材の確保・定着につながり、中長期的な企業価値向上を支える投資と捉えることもできます。三菱UFJフィナンシャル・グループの株式に投資する場合も、グループ中核会社である三菱UFJ銀行の人的資本戦略や業績動向を確認しておくと、企業の持続的な成長力を見極める一助になるはずです。

就職・転職を考える際は、公開されている平均給与の数字を入口としつつ、実際にその部署でどのようなキャリアを歩めるのか、面接や説明会などを通じて具体的にイメージを膨らませることをおすすめします。

参考資料

マネー編集部年収班