日々の生活に追われていると、目の前にある問題にばかり目が行きがち。老後の備えを後回しにし続けた結果、定年を迎えてから「生活していくお金がない」なんて事態になっては一大事です。そんな状況を避けるためにも、今から老後資金に向き合っておきましょう。

そこで今回は、老後資金を増やすヒントをお伝えします。まだ老後に向けてなにも取り組んでいない人も、この機会に資金作りを始めてみましょう。

まずは先の見通しを立てる

老後に備えてお金を貯めていくには、具体的なライフプランを作ることが大切です。これから必要になると予想される教育費や住宅購入費だけでなく、旅行代などの項目もあわせて書き出していきましょう。それにより、どの時期までにいくらお金が必要なのかが把握できます。

日本では、年代が上がるとともに黒字の家庭も増加していく傾向にあります。なかなか家計が黒字にならないようなら、家計の見直しもしなければなりません。将来のマネープランと家計の状況を照らし合わせながら、貯金の目標額も決めておきましょう。

家計改善の実例をチェック

「家計の見直しをしろといわれても、どうやったらいいのか分からない」という方も多いのではないでしょうか。そこで、ある夫婦が実際に行なった家計の改善方法をご紹介しましょう。

夫婦で家計の状況を共有

この夫婦には「食費は妻しか知らない」「夫の口座から光熱費を支払っているから、妻は金額を知らない」など、夫婦のどちらか片方しか知らない家計の項目がありました。相手の収入や貯金の状況も、ほとんど把握していない状態です。

そこで、まずはお互いの経済状況をすべて打ち明けることから始めました。それらを合算し、世帯全体の資産を把握。相手の無駄遣いポイントも指摘しやすくなりました。

貯金の計画を立てる

続いて、どのくらい貯金をしていくかを決めていきます。この世帯は収入に波があったので、毎月の貯金額は「1か月にいくら」と決めるのではなく「収入に対する割合」で計算することに。マイホームの購入予定があったため、それに関する費用を踏まえて目標金額を設定しました。

収入の波や今後控えている支出などは、家庭によってさまざま。それぞれの状況に応じた方法を選び、「これなら貯金を続けていける」と思えるペースを作っていきましょう。

投資も視野に入れよう