1. 【75歳以上 後期高齢シニア】老後に感じやすい不安とは?代表的なポイントを整理

老後の生活に対する不安は、実際に後期高齢期を迎えた世代だけの問題ではありません。現役世代からシニア予備軍にあたる幅広い年代においても、将来の家計に対する懸念はすでに共有されています。

全国の18歳から79歳を対象とした調査・生命保険文化センター「生活保障に関する調査」(2025年度)において、「老後生活に不安がある」と回答した人は83.2%にのぼり、8割以上が何らかの不安を抱えていることが分かっています。老後資金に対する心配が、世代を問わず一般的な課題となっている状況がうかがえます。

さらに、J-FLEC(金融経済教育推進機構)の「家計の金融行動に関する世論調査 2025年」からは、より具体的な生活実感も見えてきます。70歳代の世帯では、単身世帯の35.5%が「日常生活費をまかなうこと自体が難しい」と回答しており、年金生活の厳しさが現実のものとして認識されています。

70歳代の生活実感《二人以上世帯・単身世帯》2/6

出所:J-FLEC(金融経済教育推進機構)「家計の金融行動に関する世論調査 2025年」をもとにLIMO編集部作成

また、生活にゆとりが持てない理由として、「高齢期の医療費の自己負担増」を挙げた人は、二人以上世帯で30.0%に達しています。これは、およそ3世帯に1世帯が医療費の増加を将来のリスクとして意識していることを示しています。

このように、老後の不安は単に生活費の不足だけでなく、医療費や介護費といった将来的に増加しやすい支出への懸念と強く結びついています。平均寿命の伸びによって老後の期間が長期化するなかで、「どのくらいの期間、どの程度の支出が続くのか見通しにくい」という点が、不安をより大きくしている要因といえるでしょう。