2. 【下村観山展】注目すべき作品紹介
本企画展で展示されている作品の一部をご紹介します。
2.1 《魚籃観音》1928(昭和3)年 西中山 妙福寺蔵
観山の卓越した線描が光る傑作です。
伝統的な仏画の様式に、西洋的な写実性と近代的な気品を融合。まさに「東洋絵画×西洋絵画」といえます。
慈愛に満ちた表情や流麗な衣の線は、観山の高い精神性と技術の到達点を示しています。
2.2 《ディオゲネス》1903-05(明治36-38)年頃 大英博物館蔵
下村観山は、2年間のイギリス留学を経験しています。
その留学を経て、西洋の写実を吸収した観山の到達点を示す重要作。東西の美意識が交錯する、観山の国際的な視野と卓越した技量が凝縮された一幅です。

