2. 光通信材料にもAIの恩恵 2030年に生産能力3倍へ
スパッタリングターゲットに並び、投資家が期待を向ける製品がインジウムリン基盤(InP基板)です。インジウムリン基盤は光通信に用いられる部材であり、AIの盛り上がりは同製品にも追い風となっています。
AIサーバーは通信にも高い性能が要求されることから、サーバー間の通信には光通信が用いられます。光通信は電気信号と光信号を交換する技術が必要ですが、その役割を担う光通信モジュールはインジウムリン基板が材料です。JX金属は世界シェアの4割を握るインジウムリン基盤の主要メーカーであり、AI需要の受け皿となっています。
インジウムリン基盤も受注は好調なようです。JX金属は今期(2026年3月期)に3度にわたって生産能力拡大を公表しました。公表された投資計画の総額は248億円に達し、2030年の生産能力は2025年比3倍まで拡大する見通しです。
スパッタリングターゲットとインジウムリン基盤で高いシェアを握るJX金属は、「AIチップを作る材料」と「AIデータセンターをつなぐ材料」の双方で優位に立っているということであり、AIの恩恵を受けやすい構図となっています。AIへの投資が拡大するうちは、JX金属の業績にも期待できそうです。