シリーズでお伝えしている「注目小売店月次実績」。今回は100円ショップ「キャンドゥ」を運営するキャンドゥ(2698)の、2019年5月の月次動向及び過去実績、また過去1年の株価動向について振り返ってみましょう。
直近の月次実績
2019年6月10日に更新されたキャンドゥの2019年5月既存店売上高は、対前年同月比97.0%とマイナス成長となりました。なお、同社の客数・客単価の内訳は開示されていません。
全社売上高も97.8%となり、既存店とともにマイナス成長となりました。
今期の既存店売上高の振り返り
では、同社の2019年11月期の既存店売上高はどう推移してきたのでしょうか。
既存店売上高は、12~2月はマイナス成長が3カ月続いた後、3月はプラス成長に転じました。しかしその後は4~5月が2カ月マイナスとなり、最終的に上期は5カ月のマイナス成長という結果に終わりました。なお、5月の97.0%は今期最低の数字です。
一方で全社売上高は、今期3月までプラス成長が続きましたが、4~5月はマイナス成長。よって12~3月の4カ月はプラス成長となったものの、4~5月は2カ月続けてのマイナス成長となっています。
過去1年の株価動向
最後に同社の株価動向を見ていきましょう。
同社の株価は昨年5月の1,887円を天井とする下落が継続しましたが、12月25日に1,466円まで下落した後に反転。緩やかな上昇が続き1,700円を回復しましたが、その後に再度反落。現在は1,600円台での取引が継続しています。
上期の既存店売上高は5カ月がマイナス成長と不調です。また全店売上高も足元2カ月間のマイナス成長が続いています。上期の不振を下期に挽回できるのかが今後注目されます。
参考記事:2019年5月度 月次売上高前年比速報
LIMO編集部