子育ての方法には、さまざまな種類や考え方が存在します。ところが、なかには周囲から煙たがられる子育てもあるようです。
とくに話題になるのは、メディアなどで目にすることの多い「叱らない子育て」。周囲のママたちは、この子育て方針にどのような印象をもっているのでしょうか。
「叱らない子育て」は迷惑?
賛否両論である、「叱らない子育て」。ここでは、反対派の意見を聞いてみましょう。
・「叱らない子育てを実行しているママ友の子は、ものすごく自分勝手。みんなのおもちゃは独占するわ、お友達には乱暴するわ…もう大変です。それなのに、ママは『あらあら。あなたはいい子でしょ』と笑っているだけ。なんだか納得いきません」
・「姉が叱らない子育てをしています。先日、姉の子が包丁を触っていたので『なにやってるの、危ないでしょ!』と言って包丁を取り上げました。すると、子どもの泣き声を聞きつけた姉が『みんなの前で子どもを叱るなんて!この子に謝って!』と激怒。もう言い返す言葉もありませんでした」
・「幼稚園の保護者会で、『うちでは叱らない育児をしています。先生たちも配慮してくださいね』と言っているママがいてびっくり。『うちの子はナイーブだから』なんて説明していましたが、実際は超わんぱくな子で周囲の子をいじめているのに」
実際に叱らない育児をしている親子の様子から、「これはちょっと」と感じるママが多いようです。子どもに善悪の判断力を身につけさせるためにも、ときには叱ることも必要なのかもしれません。
「人前で子どもを叱ること」に抵抗がある理由
「なにがあっても叱らない」というのも考えものですが、「周囲に人がいる状況では子どもを叱りにくい」と捉えているママもいるようです。その理由をうかがいました。
・「外で子どもに叱ったあと、『まだ子どもが小さいのに、強く怒りすぎたかも』『周囲から虐待だと思われたかも』と不安になってしまいます。周りからどのように見られているのか、気になって仕方ありません」
・「叱る、叱らないというより、『親が申し訳なさそうにしているか』をチェックされている気分になる」
最近では虐待のニュースが世間を騒がせていたり、親の態度にあれこれ言われたりする場面も多くなりました。その影響により、ママたちが周囲からの目線に敏感になるケースもあるようです。
「あの親はどうして子どもを叱らないんだ」と感じさせる親は、心のなかで「虐待と思われたら嫌だ」という思いがあるのかもしれません。