社会人になると、資産運用や保険、税金など、お金に関する知識が必要になる場面が増えてきます。

そんなときに役立つのが、「金融やファイナンスに関する資格」です。知識が身に付くだけでなく、キャリアアップにもつながります。

今回は、LIMO読者(公式メルマガ会員など)を対象に、2026年2月18日(水)から2026年3月9日(月)まで実施した独自アンケート調査をもとに、社会人として「取得してよかった」と感じる人が多かった、金融・ファイナンス系資格TOP3をご紹介します。

1. 取得してよかった【金融・ファイナンス系資格 第3位】証券外務員(外務員)

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証券外務員イメージ写真

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取得してよかった【金融・ファイナンス系資格】の第3位は「証券外務員」でした。

アンケートの回答では、「資産運用の知識を仕事やプライベートで活かすことができた」など、仕事だけでなく暮らしの中でも役立てることができるといったコメントがありました。その詳細をみていきましょう。

1.1 証券外務員とは

「証券外務員」とは、証券会社や銀行などの金融機関で、株式や投資信託などの金融商品を顧客に勧誘・販売する際に必要となる資格です。資格は主に〈二種外務員〉と〈一種外務員〉の2種類に分かれており、取り扱える金融商品の範囲が異なります。

二種外務員は、株式や投資信託、債券といった基本的な金融商品を扱える資格。一方、一種外務員はそれらに加え、信用取引やデリバティブ取引など、より専門性の高い金融商品まで取り扱うことができます。ただし、試験に合格しただけでは証券業務を行うことはできず、証券会社や銀行などに所属したうえで、日本証券業協会への外務員登録を行う必要があります。

1.2 合格率・難易度

合格率は、2024年度のデータを見ると〈二種外務員〉が64.5%、〈一種外務員〉が73.0%と比較的高い水準となっています。金融系の資格の中では挑戦しやすい部類とされており、しっかりと試験範囲を理解し対策を行えば、十分に合格を目指せる資格といえるでしょう。

1.3 生かせる仕事・場面

証券会社や銀行などの金融機関で働く場合に取得を求められることが多く、金融業界では“必須資格”ともいえる存在です。金融商品を顧客に提案するうえで欠かせない知識を証明する資格であり、実務に直結するスキルを身に付けられる点も大きな魅力といえるでしょう。

さらに、株式や投資信託、債券などの金融商品の仕組みや資産運用の基礎知識を学べるため、仕事だけでなく、自身の資産形成やお金の管理にも役立つ知識が身に付きます。

【資格詳細情報】

  • 受験資格:誰でも受験可能
  • 取得にかかる費用:〈一種外務員・二種外務員〉 1万2169円
  • 合格基準:〈一種外務員〉440点満点の7割(308点)以上得点した者 〈二種外務員〉300点満点の7割(210点)以上得点した者
  • 公式サイト:日本証券業協会

2. 取得してよかった【金融・ファイナンス系資格 第2位】日商簿記

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取得してよかった【金融・ファイナンス系資格】第2位は「日商簿記」。アンケートの回答では、「経理部門での責任者として業務上ほぼ知識面で困ることはなかった」「小さな会社で経理のすべてを担うことができ、大変ではあるがやりがいを感じている」といった仕事に役立っているという声が複数寄せられました。その取得方法や資格の詳細についてみていきましょう。

2.1 日商簿記とは

「日商簿記」とは、企業の取引を記録・整理し、経営成績や財政状態を正しく把握するための簿記スキルを証明する資格です。売上や費用、お金の流れを数字で理解できるようになるため、「どこにコストがかかっているのか」「利益を伸ばすために何を改善すべきか」といった経営のポイントを客観的に把握できるようになります。こうした知識は、企業の経理や事務の仕事だけでなく、社会人としてお金の流れを理解するうえでも役立つ実践的なスキルです。

資格には〈1級〉〈2級〉〈3級〉〈簿記初級〉〈原価計算初級〉があり、レベルに応じて段階的に学習できるのも特徴。今回はその中でも、就職や転職の場面で評価されることが多く、事務職や経理職を目指す方にも人気の〈1級〉〈2級〉〈3級〉についてご紹介します。

2.2 合格率・難易度

合格率を見ると、1級15.2%、2級23.6%、3級34.5%と、いずれの級も決して簡単とはいえない結果となっています(期間:2025年11月16日実施)。特に上位級になるほど難易度は高く、簿記の知識だけでなく、数字を読み解く力や実務的な思考力も求められます。

なかでも1級・2級は出題範囲が広いため、計画的な学習と継続的な努力が欠かせません。3級であっても、仕訳や帳簿の基本をしっかり理解していなければ合格は難しく、基礎を身に付けることが重要です。

2.3 生かせる仕事・場面

「日商簿記」は合格率が決して高くない資格であるからこそ、基礎から応用までの知識を着実に身に付け、努力を重ねてきた証として多くの企業から高く評価されています。職場では、経理・財務部門はもちろん、一般事務や営業事務、営業職、企画職など、さまざまな仕事で簿記の知識が生かされます。

資格取得者からは「現在の業務効率や仕事の質が向上した」「私生活でも役立っている」といった声が聞かれます。仕事にも日常生活にも生かせる実践的な知識が身に付く資格といえるでしょう。

【資格詳細情報】

  • 受験資格:誰でも受験可能
  • 取得にかかる費用:〈1級〉8800円 〈2級〉5500円 〈3級〉3300円
  • 合格基準:〈2級・3級〉70%以上 〈1級〉70%以上。ただし、1科目ごとの得点は40%以上
  • 公式サイト:日本商工会議所