2. 【実例比較】「確定申告しない」という抜け道「年収500万円」でも保険料は23万円の差

現在の制度では、同じ「500万円の収入」がある人同士でも、その中身が「給与」か「株の配当」かで、窓口で支払う医療費や保険料に天と地ほどの差がついています。

具体的に、以下の2つのモデルケースを比較してみましょう。

医療保険・介護保険における金融所得の勘案3/5

医療保険・介護保険における金融所得の勘案

出所:財務省「社会保障①」

2.1 【ケースA】働く現役世代(給与所得 500万円)

  • 窓口負担: 3割
  • 年間保険料: 約25万円

給与から社会保険料が天引きされる現役世代は、収入がそのまま「負担能力」として判定されます。

2.2 【ケースB】資産を持つ高齢者(配当所得 500万円)

  • 窓口負担: 1割
  • 年間保険料: わずか1.5万円

株の配当などの「金融所得」は、確定申告をしない(申告不要制度)を選択するだけで、自治体からは「所得ゼロ」とみなされます。

金融所得と課税所得との関係(イメージ)4/5

金融所得と課税所得との関係(イメージ)

出所:厚生労働省「令和7年度 全国厚生労働関係部局長会議資料(13)保険局」

その結果、本来は支払い能力があるにもかかわらず、低所得者向けの「軽減措置」まで受けられてしまうのです。