2. もう一つの選択肢「新窓販国債」とは?
個人向け国債の他にも、金融機関の窓口を通じて購入可能な「新窓販国債(利付国債)」という選択肢があります。
- 新窓販国債(10年固定):表面利率は2.1%、応募者利回りは2.072%です。
- 新窓販国債(5年固定):2026年3月12日に発表予定です(参考:2月募集分は表面利率1.6%、応募者利回り1.575%)。
- 新窓販国債(2年固定):表面利率は1.3%、応募者利回りは1.202%です。
2.1 個人向け国債と比較する際の重要指標「応募者利回り」
新窓販国債を個人向け国債や定期預金などと比較検討する際には、「応募者利回り」という指標に注目することが大切です。
- 個人向け国債:常に額面どおりの「100円につき100円」で購入できるため、表示されている金利がそのまま利回りになります。
- 新窓販国債:市場の状況によっては「100円11銭」といったように、額面よりもわずかに高い価格で購入することがあります。「応募者利回り」とは、この購入価格と受け取る利息を考慮して、満期まで保有した場合の実質的な収益率を示したものです。
10年固定タイプの新窓販国債は、応募者利回りが2.0%を超えており、個人向け国債の「変動10年」の金利1.40%と比較して、運用開始当初の収益性が高くなっています。
注意点:利回りだけで単純に比較できないのはなぜか
個人向け国債の「変動10年」は、適用される利率が半年に一度見直される変動金利型です。
一方、新窓販国債の「10年固定」は、購入時の金利が満期まで変わらない固定金利型という違いがあります。
現時点での「1.40%」と「2.072%」という数字の比較は、あくまで運用開始時点のものです。
将来、市場金利がさらに上昇する局面では、「変動10年」の利率が新窓販国債を上回る可能性があります。
逆に金利が低下した場合は、固定金利である新窓販国債の方が有利になります。
今後の金利がどう動くかという見通しによって、どちらの国債が有利になるかは変わるという点を理解しておく必要があります。

