ペットを飼っている方で、シャンプーで洗ってあげたりしたときに、ペットの毛が体にぺたーっとくっついて、意外なほどスリムな体型があらわになった経験がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
先日、ネット上でとある動物が、モフモフしている普段の姿とはまったく違う、スリムな姿を見せて話題になりました。
「被り物⁉」「ライオン⁉」毛刈り後の姿に驚き
話題の主役は、ツイッターでイワナの森‐のんびりアルパカ牧場(@nonbirialpaca)が投稿した、毛刈り後のアルパカの写真です。
顔の周囲以外はすっきり刈られていて、手足や胴体が思った以上に細いアルパカ。多くの人が、普段のイメージとは大きく違った姿に衝撃を受けたのか、投稿へのリプライでは、
「被り物感が・・・」
「首の長いライオンって感じですね」
「クソコラ感が凄い……」
といった、驚きの声が多く上がっています。
暑い日本の夏に向けての準備
また、同じく牧場のツイッターアカウントには、
「なぜ顔の周りは刈らないんだろう?」
という質問のリプライも多く寄せられていたのですが、牧場のアカウントは、
「顔周りの毛はヘアースタイルです!」
と回答しています。ちなみに、顔の周囲の毛刈りは、胴体の毛刈りと比べても高度な技術を求められるようです。
この毛刈りは、「サマーカット」と呼ばれる、夏に向けて毛を短く刈り込むことによるものです。もともとアルパカは高地に住んでいる動物なので、日本の夏は蒸し暑すぎるのでしょう。というのも、実はアルパカの毛は、高級な衣服に使われる繊維でもあり、特に保温性に優れることから、マフラーなどに使用されているくらいなのです。これからの季節には向かないですが、秋口くらいに「アルパカのマフラー」を探してみてはいかがでしょうか。
「セクシー⁉」「虐待⁉」ストッキングでスリムになる犬
スリムな体がモフモフの毛に隠れている動物は、アルパカだけではありません。体を洗ってあげたときなどに感じるかもしれませんが、あなたの飼っているペットも、相当スリムなのです。
そのような中、犬にストッキングを履かせることで、スリムさが際立ち、「セクシーだ」と話題になったケースがあります。
2016年、ツイッターで、白いプードルの後ろ足から胴体にかけて、黒いストッキングをはかせて撮った写真が話題を呼びました。その際には、リプライで、
「セクシーな犬wwwww」
「かわいい」
「色っぽい」
「ストッキング履いた途端人間味が増しすぎ」
という、こちらも普段見ない姿に驚きの声が集まった一方で、
「犬がめちゃくちゃかわいそう」
「ある意味虐待」
といった、否定的な声も多く見られました。
ペットの毛刈りは慎重に
他にもペットのスリムさを体感する機会として、先ほども触れた「サマーカット」があります。アルパカと同様、夏が近づいているこの季節に、自分のペットにもサマーカットをしてあげようと考えている方も多いのではないでしょうか。
犬などのペットも、サマーカットをしてあげることで見た目が変わって、非常にかわいらしくなるかもしれませんが、実は、飼い主が自分でサマーカットをしてあげる際には、注意が必要です。
犬種によっては、皮膚が薄く弱いため、それを長い毛で日光などから守っている場合があります。また、急激に毛が減ることでストレスを感じさせてしまったり、それによって脱毛症を起こしてしまったりするケースもあるのです。
夏を迎えるにあたって、「暑さ対策」をしてあげるのは飼い主の義務ですが、むやみにサマーカットをするのはあまりおすすめできません。
飼い主ができることは
また、こうした場合、「ペットの実際の快適さ」よりも、飼い主側のきっとこうだろうという「思い込み」を優先してしまっているケースがあるのではないでしょうか。
実際に、サマーカットを過度に行ってしまった結果、犬が病気になってしまったり、皮膚に炎症を起こしてしまったりするケースがあります。アルパカの毛刈りは専門家がやっていますが、みなさんは自分が飼っているペットについて、単に「犬全般」「猫全般」のような知識ではなく、もう少し細かく種類に合わせた知識をお持ちでしょうか?
当たり前ですが、ペットには種類によってそれぞれ特徴があり、同じ種類でも個体差もあります。同じことをやってあげても、プラスになる場合もあれば、思いがけずマイナスになってしまう場合もあるのです。サマーカットに限りませんが、「周りがやっているから」ではなく、「うちの子にとってはどうなのか」という視点で向き合ってあげるといいかもしれませんね。
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