シリーズでお伝えしている「注目小売店月次実績」。今回は牛丼チェーン店「松屋」他を運営する松屋フーズHD(9887)の、2019年5月の月次動向及び過去実績、また過去1年の株価動向について振り返ってみましょう。

直近の月次実績

2019年6月3日に更新された、速報ベースの松屋フーズHDの2019年5月の既存店売上高は、対前年同月比104.4%でプラス成長。客数101.8%、客単価102.5%と両者ともにプラスとなりました。

また全店売上高も107.4%のプラス成長となりました。

今期の既存店売上高の振り返り

では、同社のここまでの既存店売上高はどう推移してきたのでしょうか(同社は3月決算)。

2020年3月期の既存店売上高は2カ月続けてプラス成長と、幸先の良いスタートを切りました。前期の2019年3月期は7月以外全ての月でプラス成長を果たしており、これまで10カ月連続のプラス成長が継続中です。

また全店も既存店同様、昨年7月のマイナス成長以来、10カ月連続のプラス成長となっています。

過去1年の株価動向

最後に同社の株価動向を見ていきましょう。

株価は昨年、年間を通じて下落する中で、12月の3,335円を底に反転。3月半ばに4,000円到達目前まで上昇しましたが、その後に下落を開始しています。そして6月3日には12月の安値3,335円を下方ブレイクしており、下落トレンドが継続中です。

既存店、全店ともに対前年同月比でプラス成長が続いており、事業は堅調に推移しています。ただし株価は3月以降下落が続き、6月に入り12月安値を更新してしまいました。

月次推移が良好な中、株価が今後どのように動くのかが注目されます。

松屋フーズホールディングスの過去1年間の株価推移

参考資料:前年比 月次推移(2020年3月期)

LIMO編集部