1. 厚生年金の受給額はいくら?「平均年収約610万円」で40年勤務した男性のケース
働き方やライフスタイルが多様化する現代において、「自分は将来、一体いくら年金をもらえるのだろうか」と疑問に思う方は少なくないでしょう。
厚生労働省が令和6年の財政検証と同時に公表した「多様なライフコースに応じた年金額(概算)」では、令和6年度に65歳になる方を対象に、加入期間や収入に応じた経歴類型・男女別の令和7年度と令和8年度の年金額見通しが示されています。
1.1 モデルケース1:厚生年金加入が中心の男性(20年以上)
《年金月額》令和7年度:17万3457円 → 令和8年度:17万6793円
- 平均厚生年金期間:39.8年
- 平均収入:50.9万円(※賞与含む月額換算。年収換算で約610万円)
- 内訳(令和8年度):基礎年金6万9951円/厚生年金 10万6842円
会社員として長期間勤務した標準的なモデルでは、令和8年度の年金受給額は月額17万6793円となり、前年度から3336円増加する見込みです。
平均年収約610万円で約40年間、厚生年金に加入し続けた場合、老後は毎月17万円台の年金を受け取る生活が想定されます。
1.2 モデルケース2:国民年金加入が中心の男性(20年以上)
《年金月額》令和7年度:6万2344円 → 令和8年度:6万3513円
- 平均厚生年金期間:7.6年
- 平均収入:36.4万円
- 内訳(令和8年度):基礎年金 4万8896円/厚生年金 1万4617円
1.3 モデルケース3:厚生年金加入が中心の女性(20年以上)
《年金月額》令和7年度:13万2117円 → 令和8年度:13万4640円
- 平均厚生年金期間:33.4年
- 平均収入:35.6万円
- 内訳(令和8年度):基礎年金 7万1881円/厚生年金 6万2759円
1.4 モデルケース4:国民年金加入が中心の女性(20年以上)
《年金月額》令和7年度:6万636円 → 令和8年度:6万1771円
- 平均厚生年金期間:6.5年
- 平均収入:25.1万円
- 内訳(令和8年度):基礎年金 5万3119円/厚生年金 8652円
1.5 モデルケース5:第3号被保険者期間が中心の女性(20年以上)
《年金月額》令和7年度:7万6810円 → 令和8年度:7万8249円
- 平均厚生年金期間:6.7年
- 平均収入:26.3万円
- 内訳(令和8年度):基礎年金 6万9016円/厚生年金 9234円
これらの試算からも分かる通り、将来の年金受給額は、厚生年金の加入期間や現役時代の平均収入に大きく左右されます。
令和8年度は物価や賃金の変動を反映した改定により、いずれのケースでも増額が見込まれますが、自身の経歴がどのモデルに近いかを把握しておくことは、老後資金を計画する上で非常に大切です。
