3. 65歳以上高齢者世帯は赤字家計
実際の家計データを見ると、老後の生活の現実が浮かび上がります。総務省「家計調査報告(2024年平均)」によると、65歳以上の無職夫婦世帯では毎月約3万4000円の赤字が生じています。
この毎月の赤字は、貯蓄の取り崩しや年金以外の収入で補わなければなりません。赤字幅が大きく、老後の期間が長くなるほど、準備すべき総額も膨らむことになります。
老後に必要な資産額は「月の赤字額×老後の月数」という単純な計算で概算できるため、一度試算してみることをおすすめします。
なお、上記の家計データはあくまで平均値です。自分の支出を書き出してみると、平均と比べて多い項目・少ない項目が見えてきます。特に「交通・通信費」は、スマートフォンの料金プラン見直しだけで月数千円の削減につながるケースもあります。まず現状を「見える化」することが、家計改善の第一歩です。
4. 年金生活者支援給付金の仕組みを理解し受給条件を確認
年金生活者支援給付金は、低年金の人の生活を支援するために年金へ上乗せして支給される制度です。
条件を満たす場合、年金に月額5620円程度が追加されることもあり、2026年度は給付額の増額も予定されています。
ただし、この制度はすべての人が自動的に受け取れるわけではなく、新たに対象となる場合などは申請手続きが必要になります。案内のはがきなどを確認し、必要な手続きを行うことが大切です。
また、65歳以上の無職夫婦世帯では月約3万4000円の赤字が生じているというデータもあります。
給付金の活用と並行して、自分の家計支出を「見える化」し、通信費など削減できる項目がないかも一度見直してみましょう。
参考資料
柴田 充輝
