2024年1月以降、新NISAがスタートしたこともあり、NISAの利用者が年々増加傾向にあります。
50歳前後の方の中には、新NISAに興味がありつつも「今からでは遅いのでは?」と疑問に思っている方もいるのではないでしょうか。
本記事では、50歳から65歳までの15年間に「月1万円・2万円・3万円」を積み立てた場合、利回りによってどのくらい資産を増やすことが期待できるのかシミュレーションしていきます。
1. 【利回り別】月1万円・2万円・3万円を15年間積み立てたら資産額はいくらになる?
50歳から65歳までの15年間に、月1万円・2万円・3万円を新NISAで積み立て投資をしたら、資産額はいくらになるのでしょうか。
利回り1%・3%・5%で運用したと仮定してシミュレーションしていきましょう。
なお、シミュレーションには金融庁の「つみたてシミュレーター」を利用します。
1.1 月1万円を利回り1%・3%・5%で運用した場合
50歳から15年間、毎月1万円ずつを利回り1%・3%・5%で運用した場合の資産額は以下の通りです。
【利回り:運用益/資産額】※元本180万円
- 1%:14万円/194万円
- 3%:46万円/226万円
- 5%:85万円/265万円
1.2 月2万円を利回り1%・3%・5%で運用した場合
同じく15年間、毎月2万円ずつを利回り1%・3%・5%で運用した場合の資産額は以下の通りです。
【利回り:運用益/資産額】※360万円
- 1%:28万円/388万円
- 3%:92万円/452万円
- 5%:170万円/530万円
1.3 月3万円を利回り1%・3%・5%で運用した場合
毎月3万円ずつを利回り1%・3%・5%で運用した場合の資産額は以下の通りです。
【利回り:運用益/資産額】※元本540万円
- 1%:42万円/582万円
- 3%:139万円/679万円
- 5%:254万円/794万円
1.4 シミュレーションのまとめ
利回り1%で運用した場合、いずれの金額においても運用益は元本の7.8%ほどで、1割にも届かない結果です。
3%で運用した場合の運用益は元本の約25%となり、資産を1.25倍にすることが可能です。
銀行に預けておくよりも、複利効果が実感できる結果となっています。
さらに、5%での運用が実現すれば資産は約1.47倍となり、月3万円積み立てられれば250万円を超える運用益が得られることになります。
ただし、金利は常に変動しており、上昇局面もあれば下降局面もあります。
今回のシミュレーションはあくまでも金利が一定の場合となりますので、あくまでも目安として捉えるようにしてください。
2. 新NISAの「つみたて投資枠」主なメリット3つ
ここで改めて、新NISAの「つみたて投資枠」の主なメリットについて確認しておきましょう。
2.1 少額からの投資が可能
つみたて投資枠は毎月1000円といった少額から始めることが可能で、ネット証券では100円から始められるところもあります。
高額な資金がなくても始められ、家計の負担にならない範囲で取り組みやすいです。
例えば、これまで毎月5万円を貯金に回していた場合、そのうちの1〜2万円をつみたてNISAに充てるという方法もあります。
2.2 NISA口座内で得られた運用益が非課税
通常、金融商品から得られた運用益(売却益・譲渡益)には、原則として20.315%の税金がかかります。
しかし、NISA口座内でつみたて投資をして得られた利益には税金がかからないというメリットがあります。
例えば、投資していた金融商品から20万円の利益が得られたとします。通常であれば約4万円の税金が差し引かれ、手元に残るのは約16万円です。
しかし、NISA口座内の取引から得られた運用益であれば非課税なので、20万円そのままが手元に残ります。
2.3 複利効果により資産を効率よく増やせる可能性がある
新NISAのつみたて投資枠では、複利効果により資産を雪だるま式に増やせる仕組みとなっています。
複利効果とは、「利息が利息を生む」といわれているように、得られた運用益をそのまま再投資することでさらに利益を生み出す仕組みのことをいいます。
複利効果は長期間取り組むほど効果的とされるため、できるだけ若いうちから始めるのが理想といえます。
とはいえ、50歳代からでも十分に資産形成に役立つでしょう。
3. まとめ
50歳からでも65歳までは15年間あるため、新NISAの複利効果の恩恵を受けることが期待できます。
毎月の積立額を多くするほど運用益も期待できますが、家計を圧迫しない金額に設定することが大切です。
なお、資産運用においてリスクとリターンは比例する傾向にあります。
また、金利は常に変動しており、上昇局面がずっと続く保証はありません。
運用次第では元本割れするリスクもあることを十分理解したうえで検討するようにしましょう。
参考資料
木内 菜穂子