ある日、とても鋭利な石の上に乗り上げてしまい、慌ててタイヤを確認しましたが、側面と目で見える範囲には損傷なども見当たらず、時間帯が夜だったこともありそのまま帰宅しました。

なんとなく、タイヤがときどき軋むような妙な違和感はあったのですが、それほど気になるものでもなく考え過ぎだと思ってしまったのです。

それから数日後、仕事で山越えをして帰宅することになった筆者が、車通りの少ない冬の山道を快走していたときのこと…。

地面に落ちていた小さな落石を踏んだ途端「パンッ!」とものすごい音がして、片側に大きくハンドルを取られる状態になったのです。初めてのパンクでしたがすぐに気づきましたし、車から降りると、あきらかにタイヤの左側の空気が減っているのがわかりました。

そのとき走行していた道は、両端にかすかに雪が残っている程度だったのですが、少し先にあるトンネルを抜けると数十センチも雪の積もる白銀の世界。そのため、JAFの到着まで約6時間かかりました。

それでも、下記のような条件が重なり、幸いそれほど心細い思いをすることなく過ごせたことはありがたかったです。

  • パンクした場所はギリギリ携帯電話がつながる場所だった(パンクした場所の数メートル先では携帯電話が圏外に)
  • 左にゆったりと停車できるスペースが近くにあった
  • 昼間にお土産にと買ったみかんが大量にあった
  • 山道を走るためにガソリンを満タンにしていた

このときのパンクの原因を、修理に来てくれたタイヤ専門店のスタッフに聞いてゾッとしました。

「小石を踏んだぐらいでは、ここまでのパンクはなかなかないので、鋭利な石に乗り上げたのが原因だと思いますよ」

さらに、「スピードを出すような高速道路とかでのパンクじゃなくてよかったですね」と言われ、「本当にその通り…」と何度も何度も思いました。

まとめ

今回紹介した筆者のリアルな体験は、考え過ぎと済ましてしまうような違和感でありながら、一歩間違えれば他人を巻き込む大事故につながりかねないとゾッとしたものばかりです。

車は、命を運ぶ乗り物です。違和感を覚えたときは自分の感覚を信じ、まずはカーディーラーや修理工場、ガソリンスタンドなどに車を持ち込みましょう。

また、1店舗だけでは違和感が解決されない場合は、「自分の感覚がおかしかったのかも?」と思い込まず、最低もう1店舗は回ってみることをおすすめします。

山内 良子