不安感の強弱は人それぞれですが、世代間で異なる社会環境の差も影響を与えます。加齢による不安、若いからこその不安など・・・自分の健康状態や周囲の価値観もその要因となります。
現代を働く人々の現状に対する不満、将来に対する不安はどの程度なのでしょうか。そして世代間での違いとは?以下で解説します。
「いま」に満足する働くシニア
日本労働組合総連合会(連合)は5月29日、『「36協定」「日本の社会」に関する調査2019』を発表しました。15歳以上の働く人(自営業・フリーランス除く)1000名に、生活への満足度や不安について調査しています(2019年4月11日~15日の5日間、インターネットリサーチにより実施)。
現在の生活に満足しているか(単一回答形式)
全体・・・・・・・満足55.6%、不満44.4%
10代・・・・・・・満足63.3%、不満36.7%
20代・・・・・・・満足56.0%、不満44.0%
30代・・・・・・・満足53.5%。不満46.5%
40代・・・・・・・満足47.2%、不満52.8%
50代・・・・・・・満足47.1%、不満52.9%
60代・・・・・・・満足70.0%、不満30.0%
70代・・・・・・・満足71.1%、不満28.9%
全体的には満足が上回っていますが、40~50代においては不満の方が上回っています。40代は就職氷河期世代(ロスジェネ世代)です。
17年末に放映されたNHKの『クローズアップ現代+』の「アラフォー・クライシス」では、有効求人倍率がバブル期を超え、各世代で月収が増加している一方で「アラフォー世代(主に40代前半)の給与のみ5年前の水準に比べて約2万円下がっている」とも報じられています。
優秀なのに低い給料で生活している人や、正社員になれなかった人が多い世代と言われています。その苦労は今も続いているのでしょう。
一方、60~70代の働くシニアは現状に満足している人が多いことがうかがえます。シニア世代になっても働き続けることが、生きる活力となっているのかもしれません。
7割以上は将来に不安を感じている
同調査では不安についても聞いています。