2. 日本経済への影響は

日本経済への影響はどうなるでしょうか。中東情勢の緊迫化で原油価格が急騰することが考えられ、燃料や電力コストが上昇する可能性があります。攻撃の影響により現在、ホルムズ海峡が閉鎖されています。ホルムズ海峡は世界の原油輸送の大きな部分を占める要衝であり、海運・物流へのコストにも波及します。

為替相場も影響を受けます。教科書的には地政学リスクが高まると投資家は「安全資産」とされる円が買われる傾向があり、円高が進む可能性があるとされます。ただし、最近は「有事でもドル買い」になることもあるため、円安になる可能性もあります。円安は自動車・機械など輸出関連銘柄には追い風ですが、逆に大幅な円高になると業績に影響が出ます。動向を見極めたいところです。

27日の米株式市場でダウ工業株30種平均は反落し、前日比521ドル安の4万8977ドルで引けています。引けは米・イスラエルによるイラン攻撃の前ですが、2日にはさらに大きく下落することが想定されます。日本株も週初からリスクオフの動きとなり、下値圧力が高まると考えられます。先週の最高値更新を受けて、利益確定の売りも出やすいところです。リスク要件が多いことから、国内外の要人の発言や中東での紛争の再燃など、さまざまな情勢の変化によって、相場が大きく振られることがあるので注意したいところです。

教科書的には地政学リスクが高まると投資家は「安全資産」とされる円が買われる傾向があり、円高が進む可能性があるとされます。2/2

日経平均株価

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参考資料

下原 一晃