極めて当たり前の話ではありますが、インデックス・ファンドは市場そのものです。したがって、投資家はそのリスクを裸(ネイキッド)でとっているということになります。
たとえば、TOPIXのインデックス・ファンドであれば、TOPIXのボラティリティ(価格変動)がリスクとなりますし、MSCIコクサイであれば、そのボラティリティがリスクとなります。
こういうと「何を当たり前のことを言っているのだ」という指摘を受けそうですが、インデックス・ファンドだからリスクが低いと勘違いしている人も見受けられますが、それは違います。
そうした資産のリスクを分散するために、株式だけではなく、債券などを組み合わせて資産分散を行います。様々な資産のインデックス・ファンドを組み合わせてリスク分散を行うことも可能です。
しかし、どの資産をどの配分で組み合わせたらよいか、そしてそれぞれのリバランス(再調整)を行えばよいのかといったことを自分で決めるのは難しいという状況もあるでしょう。
バランス型ファンドといって、様々な資産クラスを組み合わせて運用してくれる投資信託もありますが、これはアクティブ投信の範疇であり、信託報酬がインデックス・ファンドを自分で組み合わせて運用するのと比べると高くなるのがネットとなります。もっとも、他人(プロ投資家)に運用を任せるわけですから、仕方がないともいえるでしょう。
つみたて投資の落とし穴とは
つみたて投資でよく言われるアプローチは「ドルコスト平均法」です。