ただ、目の前にある金融商品を分解して考えることができるという状況は誰にとってもできるというわけではないでしょう。

もっとも、金融商品を分解しても、それぞれの金融商品にアクセスできなければ(購入できなければ)、目の前の金融商品を再現できないことになります。これは、機関投資家はアクセスできるが、一般的には個人投資家がアクセスできない金融商品が世の中にはあることを指しています。

話はそれますが、投資信託の良さは、一般の個人投資家がアクセスしにくい資産に簡単にアクセスできるようになっているということです。

たとえば、新興国の個別の株式や債券を個人投資家が直接購入しようと思っても、手数料といった面だけではなく、なかなか購入するのが難しいというのが実際です。

投資信託であれば、そうした資産を機関投資家が調達し、投資信託として販売してくれる環境があるために、個人投資家も個人ではアクセスしにくい資産にアクセスができるのです。

人から金融商品を購入する意味

では、対面で金融商品を購入する意味とは何でしょうか。