保険で貯蓄性は必要ないとお考えの方もいるかと思います。

とはいえ、限られた資産の中でまず考えるのは、資産を大きく増やしたいと考えるのはもちろん頭にはあるのですが、自分の身に何かあった時に家族に最低限の保障は準備しておきたいということです。そうした場合には、市場性金融商品、たとえば、株式や投資信託は検討対象として最優先とはなりません。

なぜならば、明日わが身に何かあるかもしれませんし、資産形成を始めても短期間に大きな資産とはならないからです。市場性金融商品での資産形成には時間が必要です。

また、市場性商品は毎日市場価格が変わります。当然のことですが、その名の通り市場性商品とはそういうものです。

市場価格を見るのが好きという人もいますが、一方で面倒だという人もいるでしょう。そういった方は市場性金融商品で資産形成をといわれても「面倒だなぁ」とか「なんだかよくわからないものにお金を投じるのは怖いなぁ」という感情が残るかもしれません。

したがって、消費者(投資家)目線でもっとも使い勝手が良いのが、「もしもの時は保障がいくばくかあって、掛け捨てではなく、運用がうまくいったらその恩恵にあずかれる金融商品」ということになります。

金融商品を分解する

複雑な金融商品も実は分解すればシンプルな金融商品の組み合わせだったりします。

変額保険も定期保険と投資信託の組み合わせだったりもするケースもあるでしょう。であれば、定期保険と投資信託をそれぞれ購入するときの費用を比較してどちらがお得かを検討するというのは一つの選択肢です。