子育てをするにあたって、さまざまな「子育てルール」を決めている家庭も多いことでしょう。子どもはもちろん、親も人間として成長でき、良好な親子関係を構築するために、また、子育てをスムーズに行うために定める「子育てルール」。
もちろんそれぞれの家庭環境で内容は異なりますが、中には「それはちょっと…」と思うものもあるようです。今回は、子育てママに「私の周りの信じられない子育てルール」について聞いてみました。
それって本当にいいの…?
「うちの隣の家は、17時に帰ってきていなかったら、強制的に家のカギをかけては入れないようにする。どれだけ玄関先で泣いてもわめいても無視。しかも子供は毎日門限を藪てるから、毎日夕方にギャン泣きが聞こえる。ここまで効果がないのなら、もっと他の方法を考えればいいのに…」(小学1年生の男の子の母親)
「息子の友人のママは添加物を気にするあまり、市販のお菓子を食べさせないのはもちろんのこと、外食も一切しない。体に悪いから…という理由なのはわかるし、毎食のみならずおやつも毎回手作りなのはすごいと思う。でも、その子、友達の家に遊びに行ったとき、ポテチやチョコを口いっぱいに頬張って、毎回吐くまで食べる。その姿を見ていると、やり過ぎもいけないな…と思う」(小学3年生の男の子の母親)
「友人は、子どもが悪いことをしたら、問答無用で体罰。うちに遊びに来たとき、ちょっと友人の子どもがお水をこぼしただけで『ケツ出せぇ!』と怒鳴っててびっくり。子どもはまだ5歳。『それって虐待と紙一重だよ』と言ったら『人の子育てに口出さないで』と一喝された。可哀想に、おびえた小さな子の顔が今でも忘れられません」(4歳の女の子のママ)
「何があっても絶対に怒らない、ということをルールにしている友達。一緒にパン屋さんにいったときに、6歳の子どもがそのお店のトングをベロベロなめていた。唖然としていると、『あらあら~これはね、スプーンじゃないのよ~。お腹すいちゃったかなぁ』とニコニコ。すぐさまトングを取り上げ、「そんなことしたらいけない。私が代わりに買っとくから、あなたたちは外に出といて!」と言ってしまいました。なぜか不服そうな顔をするその友人とは、それ以来距離を置いています」(3歳の女の子のママ)
反面教師にしましょう
各家庭に存在する子育てルール「あ、それはいいルールだな、我が家にも取り入れよう」、と思えるようなものもあれば、「ちょっと理解不能だな…」とドン引きしてしまうようなルールもあります。
ちょっと受け入れがたい子育てルールを持っている家庭に対しては、あまりゴチャゴチャ言わないのが吉。「よその家はよその家」と割り切ることが大切です。
もし、その受け入れがたいルールを自分たちにも強要してきた場合は「ごめんなさいね。我が家は~ということにしているから」とき然と断ること。変に「そういう考え方もいいわね」なんて、わかったような態度を取ってしまうと、どんどんつけこまれてしまう可能性もあります。
当然ですが、我が家のルールをよその家庭に強要しないことも重要。それぞれの家庭でベストな子育て法があるのですから、よその子育てに口を挟むのは野暮というものです。
子どもが仲良し同士だったりする場合は、なかなか難しい問題ではありますが、それぞれ価値観が違う、ということをしっかりと念頭に置いて、思いやりを持った関係を構築したいものですね。
また、これも当り前のことですが、子どもや他のママ友さんに「あのお家の子育て、ちょとおかしくない?」と口に出すのもいただけません。
「あぁ、このルールはうちとは相いれないな」と思ったら、何も言わずに黙って距離を置くか、なんか言われてもスルーするのがスマートです。
大切なのは子どもたちが伸び伸びとした環境で、成長していくこと。そのことだけは忘れないようにしたいものですね。