3. 最後の砦だったバッファロー撤退のインパクト
市場縮小の要因として、ハードウェア環境の変化もあります。
特に視聴デバイスとして機能していたノートPCでディスクドライブ非搭載モデルが主流となり、そもそも視聴できない環境になったことでBD離れが加速します。
ただ、一定数のBD需要はあり、その最後の砦となっていたのが、今回バッファローが事業撤退を発表した外付けできる「BDドライブ」でした。
さまざまなPC周辺機器を展開しているバッファローですが、BDドライブ市場におけるシェアは特に高く、家電量販店・ネットショップの実売データを集計する「BCNランキング」が発表しているデータによると、記録型光学ドライブ(DVD・BD含む)市場のメーカーシェアは56.2%と過半数を占めています。
裏返せば、現在のBD市場は「絶対王者であっても事業として成立しない」ということであり、衰退をさらに強く印象付ける出来事となりました。
撤退劇の裏には「部品供給」の限界も見え隠れしています。
BDドライブの心臓部である光学ピックアップやドライブメカを製造するメーカー(パイオニアなど)が事業を縮小・整理しており、バッファローのような周辺機器メーカーが安定して高品質なドライブを確保することが極めて困難になってきています。
需要縮小だけでなく、産業構造全体の地殻変動も、事業撤退という決断に至った大きな要因と考えられます。
