外出先がめったに行かないところや、初めての場所だと、大人も「迷子にならないようにしっかりと見ておかないと」と緊張感が走ります。しかし、いつも通っているスーパーや公園で、ましてや今まで何事もなく過ごしていた場所では、親もついつい気が緩みがち。
しかし、その一瞬の気の緩みこそが、取り返しのつかない事態をまねく…ということもあるのです。

今回お話を聞かせてくださったママたちは、皆さん「ちゃんと手を繋いでいれば…」「一瞬目を離してしまったから…」と言われていました。「子供の行動は予想外で素早い」わかっているのに、普段ついつい忘れてしまうこと。しかし、忘れた頃に得てして事故というものは起きるのです。

今回なぜこのようなエピソードをご紹介したのか。それは、さまざまな事例を見聞きすることによって、「自分が買い物をしているときはどうだろう…」とイメージをして欲しいから。イメージすることによって、今までは「たまたま」何も起きなかったけれど、危険な瞬間はあるのかも…ということが見えてきます。

毎日外に出るときは、気を張っていなければならない、というのは本当に疲れます。
ベビーカーに乗りたがらない、抱っこひも、手つなぎを拒否する子供と買い物に行くのは本当に疲れます。

しかし、ほんの数秒目を離しただけで、手を離しただけで…という後悔は、してほしくないのです。子供は「こうすると怪我をする」「こうすると危ない」という認識がつきにくいもの。しっかりと親がガードしてあげることが大切なのではないでしょうか。

危機感を持つことが大切

小さな子供を連れて買い物に行くのは本当に大変。走りたい、自由に動き回りたい、と泣き叫ぶ我が子を抱えて、周囲の視線を感じながら買い物をした…なんていう経験をした方も少なくないでしょう。しかし、子供の身を守れるのは親だけ。どれだけ嫌がられても、手と目を離さないようにしましょう。

また、「公園の帰りに買い物に行く」など、スーパーに行くことがルーティーンになっていると、ついつい油断しがち。買物だって常に危険と隣り合わせである、という意識を忘れずにいることが大切です。

大中 千景