6. まとめにかえて:年金・貯蓄・支出のバランスをどう考えるか
物価上昇が続くなか、老後の家計管理は一層重要性を増しています。
70歳代・二人以上世帯の貯蓄状況を見ると、資産を十分に持つ世帯と、そうでない世帯との格差がはっきりと表れています。
公的年金のみで生活費をすべてまかなうのは難しく、不足分を貯蓄から補う暮らしが一般化しつつあるといえるでしょう。
そうしたなか、2026年4月からは在職老齢年金の支給停止基準額が65万円へ引き上げられ 、一定水準までの給与収入であれば年金を減額されずに受給できるケースが増えます。働きながら年金を受け取る選択肢は、より身近なものになるでしょう。
制度改正を踏まえつつ、自身の貯蓄額や将来の収入見通しを把握し、世帯状況に合わせた生活設計を見直すことが、安定した老後資金管理の鍵となりそうです。
参考資料
- J-FLEC(金融経済教育推進機構)「家計の金融行動に関する世論調査(2025年)」
- 厚生労働省年金局「令和6年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- 総務省「家計調査報告 家計収支編 2025年(令和7年)平均結果の概要」
マネー編集部貯蓄班