6. まとめにかえて:老後資金は「生活費+将来不安」で考える

70歳代の家計をみると、年金額には個人差があるものの、全体としては年金だけで生活費をまかなうのは難しく、これまでの貯蓄を計画的に取り崩す場面が増えていることが分かります。

資産を家族へ残すのか、それとも自分たちの生活を優先して使うのか。そこに絶対的な正解はなく、それぞれの価値観が尊重されるべきでしょう。

ただし、どの選択をするにしても、「自分の意思でお金を動かせる状態」を維持することが安心につながります。

あわせて意識しておきたいのが、将来的な認知症リスクです。判断能力が低下すると、預金口座が実質的に凍結され、家族であっても自由に資金を使えなくなる可能性があります。

大切な暮らしを守り、円滑に資産を引き継ぐためにも、元気なうちから家族と情報を共有し、「家族信託」や「任意後見制度」などの活用を検討しておくことも選択肢の一つといえるでしょう。

参考資料

マネー編集部貯蓄班