6. 老後に向けて、早めの備えを
ここまで「二人以上世帯の貯蓄」「個人の年金額」「高齢者世帯の生活意識」と、様々な角度からのデータを見てきました。
平均的な生活費や貯蓄額のデータを見ていくと、老後の暮らしは一律ではなく、世帯ごとの状況によって大きく差があることがわかります。
年金だけでは補いきれない部分を貯蓄の取り崩しで補うケースも少なくなく、物価上昇が続くいまは、これまで以上に家計の見直しが求められているといえるでしょう。
とはいえ、平均値と比べて一喜一憂する必要はありません。大切なのは、ご自身の収入や支出のバランスを知り、無理のない範囲で備えを整えていくことです。
生活費の中身を把握したり、将来の医療費や介護費を意識したりするだけでも、老後資金の見通しは少しずつクリアになっていきます。
今回紹介したデータを、遠い将来の話としてではなく、「自分の暮らしに置き換える材料」として活用してみてください。
参考資料
- 総務省統計局「家計調査報告〔家計収支編〕2024年(令和6年)平均結果の概要」
- 総務省統計局「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2024年(令和6年)平均結果の概要-(二人以上の世帯)」
- 厚生労働省年金局「令和6年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- 厚生労働省「2024(令和6)年 国民生活基礎調査の概況」
加藤 聖人