2. 「固定5年」「変動10年」どちらを選ぶべき?
3つの種類を見比べた時に、多くの人が悩むのが「固定5年」と「変動10年」のどちらにするかではないでしょうか。ここからは、2月募集の情報をもとに、「固定5年」と「変動10年」のどちらを選ぶべきか、選択の基準となる「それぞれの銘柄の特徴」を解説します。
2.1 「固定5年」は好条件で安定的
固定5年の個人向け国債は、2月のもので表面利率が1.66%となっており、3種類の国債の中で一番高水準です。
この商品の最大の特徴は、発行時に決まった金利が満期まで変わらない「固定金利」であることです。つまり、今後5年間、世の中の金利がどうなろうとも、必ず年率1.66%の利子が約束されます。
5年という期間はライフプランの中でも見通しが立てやすい長さです。「教育資金や住宅購入の頭金など、5年後に確実に使う予定があるお金」や「金利変動のリスクを負わずに、今の好条件を確実に受け取りたい」と考える人にとっては、非常に魅力的な選択肢と言えます。
2.2 「変動10年」は好調に推移しているが不安定
一方で、「変動10年」は初回金利こそ1.48%と「固定5年」を下回っていますが、長期的な視点では別のメリットがあります。
変動10年の最大の特徴は、半年ごとに適用金利が見直される点です。日本は長らく低金利の時代が続いていましたが、現在は回復傾向にあります。もし今後、市場金利がさらに上昇した場合、「固定5年」を持っている人は1.66%のままですが、「変動10年」を持っている人の受取利子は、それに合わせて上昇していきます。
つまり、今は固定5年の方が高いけれど、3年後や5年後には変動10年の方が高利回りになっている可能性もあるのです。 インフレが続くと、現金の価値は目減りするため、金利が変わらなければインフレに負けてしまうことがありますが、変動10年は「インフレから資産を守るための手段」として機能します。
2.3 どちらを選ぶべきか
固定型と変動型のどちらを選ぶかは、投資の目的によって異なります。 しかし、金利差を踏まえ「固定5年」を選ぶ方が多いのが現状です。
不透明な将来の金利上昇に賭けるよりも、現在の高金利水準を享受し、手堅くリターンを確保できるからです。 また、個人向け国債は中途解約時に直前2回分の各利子(税引前)相当額 × 0.79685 が差し引かれます。
長期的な保有リスクを加味しても、実質的な受取額においては「固定5年」の方が有利になる可能性が十分に考えられます。