5. シニア世帯が感じる「年金だけでは足りない」という現実
老後の生活費は、本当に公的年金だけで賄うことができるのでしょうか。現在の60歳代・70歳代がどのように感じているか、調査結果から実情を見ていきます。
5.1 60歳代・70歳代の約3割が「日常生活費も賄えない」と回答
金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和5年)」によると、二人以上世帯のうち60歳代の33.6%、70歳代の26.5%が、「年金収入だけでは日常の生活費さえもカバーするのが難しい」と回答しています。
物価上昇が家計を圧迫する中で、健康や介護への不安も抱えながら、切実な思いで日々を過ごしているシニア世帯が少なくない実態がうかがえます。
6. 70歳代の家計をデータから考える
今回は、70歳代の貯蓄や年金、生活費にまつわる様々なデータをご紹介しました。
平均貯蓄額は2416万円である一方、より実態に近い中央値は1178万円と、両者の間には大きな乖離があるのが現状です。
また、年金収入だけでは毎月約3万4000円の赤字が生じるというデータもあり、多くの方が貯蓄を取り崩しながら生活している実態が推測されます。
2月は年金が支給される月ですが、物価の上昇が続く状況下で、今後の生活に不安を感じる方もいらっしゃるかもしれません。
まずはご自身の家計状況を正確に把握した上で、必要に応じて生活費の見直しや、無理のない範囲での就労を検討してみるのも一つの選択肢です。
本記事が、ご自身の老後資金について改めて考えるきっかけとなれば幸いです。
※当記事は再編集記事です。
参考資料
- J-FLEC(金融経済教育推進機構)「家計の金融行動に関する世論調査(2025年)」
- 厚生労働省年金局「令和6年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- 総務省統計局「家計調査報告 家計収支編 2024年(令和6年)平均結果の概要」
- LIMO「70歳代の貯蓄、平均と中央値は?厚生年金・国民年金の受給額から夫婦の家計収支まで詳しく紹介」
マネー編集部貯蓄班
