3. 夫婦合算なら「年金月額20万円」も夢ではない
前章では、個人ベースで「年240万円(月20万円)」以上の厚生年金を受給している人の割合を確認しましたが、実際には約8割が月20万円未満の年金収入で老後を過ごしています。
単身でこの金額水準に達するのは容易ではないものの、夫婦それぞれの年金を合算することで、現実的な収入額となるケースもあります。
厚生労働省年金局の同資料を参考に、夫婦の年金加入状況別に想定される受給額を整理すると、次のとおりです。
【夫婦それぞれが平均的な年金を受給した場合の試算】
- 夫(厚生年金)+妻(厚生年金):月額28万1380円
- 夫(厚生年金)+妻(国民年金):月額22万7549円
- 夫(国民年金)+妻(厚生年金):月額17万3008円
- 夫(国民年金)+妻(国民年金):月額11万9177円
夫婦ともに厚生年金に加入しているケースや、夫が厚生年金、妻が国民年金という組み合わせであれば、月額20万円を上回る年金収入となる可能性があり、平均的な家計水準であれば収支が赤字に陥らずに済む場合も考えられます。
一方、夫婦双方が国民年金のみの場合、受給額は月10万円前後にとどまるケースが多いのが現状です。
これらを踏まえると、現役世代のうちから自身の年金受給額を把握し、将来の家計収支を見据えておくことが重要だといえるでしょう。
著者
株式会社モニクルリサーチ メディア編集本部
LIMO編集部記者/2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)/元銀行員/金融ライター
2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)保有。大学卒業後、株式会社三菱UFJ銀行にて主にリテール営業に従事し、延べ1万名以上の個人のお金の相談に携わった。とくに銀行では国内外株式の仲介、国内外の債券、投資信託、生命保険、住宅ローンなどの販売に携わり、全国表彰歴あり。金融機関勤務後は経験を活かし、株式会社モニクル傘下の株式会社モニクルリサーチ(旧:株式会社ナビゲータープラットフォーム)に入社。
現在はくらしとお金の経済メディア「LIMO(リーモ)」のLIMO編集部にて、厚生労働省管轄の厚生年金保険と国民年金(老齢年金・障害年金・遺族年金)、年金制度の仕組み、社会保障、貯蓄、資産運用、NISA、iDeCo、住宅ローン、カードローン、為替相場、株式投資などを中心に記事の企画・執筆・編集・監修をおこなっている。Yahoo!ニュース経済カテゴリでアクセスランキング1位を多数達成。(2026年7月29日更新)
監修者
マネー編集部年金班は株式会社モニクルリサーチが運営する『くらしとお金の経済メディア ~LIMO(リーモ)~』において、地方自治体の公務員や生命保険会社等の金融機関にて勤務経験が豊富な編集者が中心となり、厚生労働省や官公庁の公開情報等をもとに公的年金(厚生年金保険と国民年金)、年金制度の仕組み、社会保障制度などをテーマに、丁寧で読者にとってわかりやすい記事の情報発信を行っています。
マネー編集部年金班に所属する編集者は日本生命保険相互会社出身の村岸理美、地方自治体職員出身の太田彩子、株式会社三菱UFJ銀行と三井住友信託銀行株式会社出身の和田直子、株式会社三菱UFJ銀行出身の中本智恵、野村證券株式会社出身の宮野茉莉子、SMBC日興証券株式会社出身の安達さやか等のファイナンシャルアドバイザー経験者等で構成されており、表彰歴多数の編集者も複数在籍しており、豊富な金融知識をもとにした記事に定評があります。
CFP®、1級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP1級)、2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)、一種外務員資格(証券外務員一種)などの資格保有者も多数在籍。生保関連業務経験者は過去に保険募集人資格を保有。(最新更新日:2025年6月8日)