3. 夫婦合算なら「年金月額20万円」も夢ではない
前章では、個人ベースで「年240万円(月20万円)」以上の厚生年金を受給している人の割合を確認しましたが、実際には約8割が月20万円未満の年金収入で老後を過ごしています。
単身でこの金額水準に達するのは容易ではないものの、夫婦それぞれの年金を合算することで、現実的な収入額となるケースもあります。
厚生労働省年金局の同資料を参考に、夫婦の年金加入状況別に想定される受給額を整理すると、次のとおりです。
【夫婦それぞれが平均的な年金を受給した場合の試算】
- 夫(厚生年金)+妻(厚生年金):月額28万1380円
- 夫(厚生年金)+妻(国民年金):月額22万7549円
- 夫(国民年金)+妻(厚生年金):月額17万3008円
- 夫(国民年金)+妻(国民年金):月額11万9177円
夫婦ともに厚生年金に加入しているケースや、夫が厚生年金、妻が国民年金という組み合わせであれば、月額20万円を上回る年金収入となる可能性があり、平均的な家計水準であれば収支が赤字に陥らずに済む場合も考えられます。
一方、夫婦双方が国民年金のみの場合、受給額は月10万円前後にとどまるケースが多いのが現状です。
これらを踏まえると、現役世代のうちから自身の年金受給額を把握し、将来の家計収支を見据えておくことが重要だといえるでしょう。