もうすぐ3月、園芸店の店先には春を告げる花々が並び始めています。
実は「秋に球根を植え忘れてしまった…」という方こそ、今がチャンスです。
この時期にポット苗で出回る「芽出し球根」や、寒さに強い多年草なら、今からお庭やプランターに植えるだけで、春本番には美しい景色を作ってくれます。
今回は、一度植えれば環境次第で毎年繰り返し楽しめる植物を中心に、玄関やお庭をぐっと垢抜けさせてくれる「大人の春植物」を5種類、参考価格とともにご紹介します。
1. 【植えっぱなしOK】春の庭がぐっと垢抜ける!おすすめ「球根植物3選」
春の庭づくりに欠かせない球根植物と、その魅力を引き立てる名脇役たち。それぞれの個性と、美しく育てるためのヒントをお伝えします。
1.1 ムスカリ(小さな青い宝石)
小さなブドウのようなムスカリ1/9
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春のガーデニングで名脇役として知られるムスカリは、まるでブドウの房のような愛らしい花を咲かせます。その深い青色は、庭に知的なアクセントを加えてくれるでしょう。
他の植物とも組み合わせやすく、小柄なため花壇の縁取りや寄せ植えに適しています。秋に球根を植えると葉が伸びすぎることがありますが、芽出し球根の苗で育てれば、葉が短くまとまった状態で楽しめます。
性質はとても丈夫で、水はけの良い環境が合えば、「植えっぱなし」に近い感覚で毎年楽しめます。毎年少しずつ分球して増えていく様子を眺めるのも、ガーデニングの醍醐味ですね。
※参考価格:300~600円前後(芽出し球根苗)
1.2 スイセン(春の光をまとった黄色)
鮮やかな黄色が美しいスイセン2/9
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スイセンも春を代表する花の一つで、直立した姿と特有の甘い香りが特徴です。花色は白や黄色が多く、早春の庭にぴったりです。
非常に丈夫で、環境が合えば数年間は植えっぱなしでも毎年開花してくれます。花後、葉が自然に枯れるまで切らずに光合成させるのが、翌年も綺麗に咲かせるコツです。
注意点として、葉や球根に毒性があります。特に葉の形状がニラに似ており、誤食事故の報告があるため、取り扱いには注意が必要です。小さなお子様やペットがいる場合は、植える場所に配慮して楽しんでくださいね。
※参考価格:300~800円前後(芽出し球根苗)
1.3 原種チューリップ(野趣あふれる春の主役)
楚々とした雰囲気が魅力の原種チューリップ3/9
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一般的なチューリップとは一味違う、楚々とした魅力を持つのが原種チューリップです。背丈が低く、華奢で野趣あふれるその姿は、派手さはありませんが、庭に自然な風景を描き出してくれます。
一度植えれば数年間は植えっぱなしで毎年花を咲かせてくれる品種が多いのも、嬉しいポイントです。花が終わった後も、葉が自然に黄色く枯れるまでは切らずに残し、球根にたっぷりと栄養を蓄えさせてあげてくださいね。
一般的なチューリップと同様に球根には毒性があるため、植え付けの際は手袋を着用し、ペットなどが掘り返さない場所に植えることをおすすめします。
※参考価格:400~700円前後(芽出し球根苗)
2. 主役を引き立てる「名脇役な多年草」2選。大人シックでおしゃれ!
2.1 ビオラ・ラブラドリカ(シックな銅葉の名脇役)
シックな色味がおしゃれなビオラ・ラブラドリカ4/9
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ビオラ・ラブラドリカは、落ち着いた銅色の葉が特徴の植物です。寒さに当たると葉の色がより濃くなり、ムスカリなどの春の球根植物と組み合わせると、色のコントラストが際立ちます。
夏は風通しの良い半日陰で管理することで、夏越しがしやすくなります。こぼれ種で増えるほど丈夫な性質ですが、広がりすぎることがあるため、適宜調整しながら育ててください。
※参考価格:400円前後(3号ポット苗)
2.2 アジュガ(日陰も彩る青紫の絨毯)
柔らかな日差しの中咲くアジュガ5/9
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日陰になりがちな場所を、美しい葉と花で彩ってくれるのがアジュガです。春になると青紫色の花穂を立ち上げ、絨毯のように地面を覆い尽くします。
葉の色も緑だけでなく、銅葉や斑入りの品種などバリエーションが豊かで、花のない時期もカラーリーフとして楽しめます。
強健な性質を持ち、ランナーを伸ばしてどんどん広がっていくため、グランドカバーとして最適です。隣の敷地や他の植物の領域まで侵入しないよう、時々スコップなどで根を切って整理してあげましょう。
※参考価格:300~500円前後(3号ポット苗)
3. お気に入りの植物はみつかりましたか?
今回は、今からでも春の庭づくりに間に合う、おしゃれで育てやすい多年草や球根植物をご紹介しました。
園芸店に並ぶたくさんの苗の中からお気に入りを見つけ出し、自分の手で植える時間は、日々の暮らしに潤いと喜びをもたらしてくれます。
ぜひ、この春はガーデニングに挑戦して、あなただけの素敵な景色を楽しんでみてはいかがでしょうか。
4. 【コラム】データで読み解く!日本の花と球根の需給事情
ガーデニングや日々のお花を楽しむ中で、「この植物はどこから来たのかな?」と気になったことはありませんか?
2026年2月に農林水産省が公表した「花きの現状について」から、日本の花き(観賞用の植物)生産の現状を見てみましょう。
4.1 花き生産の現状:金額ベースで見る
まず「金額ベース」で見ると、国内で流通する花の約9割が国内生産で、輸入は約1割にとどまります。
国内生産の6割弱を占めるのが切り花類で、次いで鉢もの類、花壇用苗もの類と続きます。また、輸入される花も大半(9割弱)が切り花です。
4.2 花き生産の現状:数量ベースで見る
しかし、「数量ベース」で見ると異なる実態が見えてきます。
切り花の国内流通量における輸入割合は約3割(30%)となっており、特にカーネーションやキクの輸入割合が高く、コロンビアやマレーシア、中国などから多く届いています。
また、秋植え・春植えでおなじみの「球根」については、輸入割合(数量ベース)が実に約8割(80%)にのぼります。
その大半が花の国として知られるオランダから輸入されており、国内に流通する球根の多くが海外産であるという特徴があります。
お花屋さんやホームセンターで植物を選ぶとき、実は海を越えて届いたものが数多く含まれています。
日ごろ花苗を選んだり土作りをしたりする際に、産地に注目してみるのも一つの楽しみ方かもしれませんね。
参考資料
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LIMOガーデニング部